映画
「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」は、2015年秋の公開映画。 文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2013」において発表された吉成曜の初監督作「リトルウィッチアカデミア」の続編である。 第一章 リトルウィッチアカデ…
「ピアノ・レッスン」はジェーン・カンピオン監督による1993年公開の映画。 ニュージーランドに渡った親子の現地の人々との交流、ピアノを巡る死と再生の物語。 海辺に置き去りにされたピアノ。 マイケル・ナイマンのピアノを聴いたのは中学生くらいの頃。 …
「パプリカ」は2006年に公開された今敏監督の4作目の作品。 虚構と現実の交錯は全作通して見られる特徴であるが、この「パプリカ」では夢の世界が境界を破って侵入してくる。 僕は今敏監督作品ではこれが一番好きだ。「千年女優」も捨てがたいけれど。 ただ…
「ウィンターズ・ボーン」はデブラ・グラニク監督による2010年公開の映画。 行方不明の父を探す。家を、家族を守るため。 あらすじ アメリカのミズーリ州、ヒルビリーと呼ばれるスコットランド系の人々が暮らす小さな村。 17歳の少女リー・ドリーの家に、保…
芸の神はこんな処か、もう少し楽しませてくれてもいいのに 2012年、立川談志の一周忌に合わせて作られた企画映画である。ドキュメンタリータッチで、著書で語られた言葉をいくつか採り上げつつ、高座の映像を紹介している。 落語家としての立川談志像に迫る…
少年はドラゴンに「翼」をあたえ、ドラゴンは少年に「勇気」をあたえた 「ヒックとドラゴン」はディーン・デュボア監督によ2010年公開の3Dアニメ映画。 気弱なバイキングの少年と、怪我をして飛べなくなったドラゴンの友情を描く。
「ぼくを探しに」はシルヴァン・ショメ監督による2013年公開の映画。 音楽、スイーツ、不思議なハーブティー。 しあわせの鍵は、記憶の中にある。 最も古い記憶は2歳の時。 叔父に連れられて幼稚園に向かう姉を、祖母の家の縁側から眺めていた。 なぜ2歳と言…
エストレーリャは父の名を呼ぶ母と、犬の鳴き声で目を覚ます。 父がもう戻らないことを察した娘は、謎の多かった父の在りし日の姿を思い起こしていた。 「ミツバチのささやき」で知られる、スペインのビクトル・エリセ*1監督の長編二作目だ。 独裁政権*2が終…
はじめに 6月にブログを開設して3ヶ月経ちました。 もともとは去年の末頃にFilmarksを始めて、少しずつ感想を書いていたんですが、動画を紹介したかったりとか、長めの文を書いてみたかったりという思いがあってはてなブログにやってきました。 雑記ブログに…
「ペルシャ猫を誰も知らない」は2009年公開のイラン映画。 イランの厳しい規制の中で、音楽に夢を持つ若者たちがいる。 ライブやCDなどの音源の発売だけでなく、練習すらもままならない。 近隣の住民に通報されれば、それだけで逮捕されるという状況だ。 そ…
ポルトガルの北西部に位置する、世界遺産ギマランイス歴史地区。 ポルトガル王国の初代国王アフォンソ1世が誕生し、ポルトガル発祥の地と呼ばれるこの地区は、2012年に欧州文化首都*1に選定されました。 1年間にわたり各種の文化行事を展開するもので、都市…
チェン・カイコー監督の「さらば、わが愛 覇王別姫」を観ました。 評価の高い割に、レンタルでは出回っていないようなんですよね。 いつか観たいと思いながら今日まできてしまったのですが、先日始まったNetflixの映画リストの中に見つけた時はうれしかった…
9月2日、Netflixが日本でサービス開始。 映画好きや海外ドラマ好きの人たちは日付が変わるのを楽しみにしていたのではないでしょうか。 Netflix(ネットフリックス)。 21時頃仕事から帰ってきて、日付が変わるまでまだ数時間。 Netflixから開始のメールは来…
アメリカのVOD(Video On Demand)サービスの最大手、Netflix*1が間もなくサービスを開始します。 僕も映画はインターネット経由で観ることが多いので楽しみにしていました。 日本ではレンタルビデオ店が多く存在するのでDVDなりBlu-rayで鑑賞する人がまだま…
View post on imgur.com はじめに テッテレー企画 これは「三十路男の悪あがき」というブログを運営している三十路男(@30sman_blog)さんの始めた企画への参加記事です。 [三十路 偉そう]で1つ記事を公開する。 記事公開の連絡をくれた時点でイベント参加と…
今年はリュミエール兄弟によって1895年に世界初の映画「工場の出口*1」が公開されてからちょうど120年。 その年に生まれたのが後に喜劇王と呼ばれるバスター・キートンです。 そして、キートンやハロルド・ロイドと共に三大喜劇王として知られるのがチャール…
夏本番ですね。 すでに旅行の計画を立てている人も、夏休み?何それと言う人も旅の気分を味わえるもの。 映画です。 今回ロードムービーの中から夏っぽい作品を5つ選んでみました。 それではいってみましょう。
「裏窓」はアルフレッド・ヒッチコック監督による1954年公開の映画。 怪我で部屋から動けない男が、窓からながめる近隣住民の不審な行動に気付き、真相を解明しようとするサスペンス・コメディ。 概要・あらすじ カメラマンのジェフは撮影中の事故で6週間も…
証券会社を共同で営む主人公は好きな相手に愛を伝えられずにいた。 会社は業績不振で破産の危機でもあった。 そこへ祖父の遺産が転がり込む。条件は27歳の誕生日の午後7時までに結婚していること。 「誕生日っていつだ?」「今日だ」
スウェーデンの国民的歌手、モニカ・セッテルンドのサクセスストーリー。 ジャズ好きの間ではビル・エヴァンスと共演したことで知られている。主演のエッダ・マグナソンがモニカの波乱万丈の半生を熱演。
「マイ・フレンド・フォーエバー」はピーター・ホルトン監督による1995年公開の映画。 不治の病に侵された少年と、隣りに住む同年代の少年との友情を描いたロードムービー。 概要・あらすじ エリックの家の裏隣にエイズ*1の少年デクスターが引っ越してきた。…
時代劇版ツンデレのお手本。「江戸は広いぞ。十年かかるか、二十年かかかるか、まるで敵討ちだ。」 享保の世、柳生対馬守は家に代々伝わるこけ猿の壷が百万両のありかを示したものだと知らされる。…当時人気絶頂だった丹下左膳の主役大河内傳次郎を使って大…
「バグダッド・カフェ」はパーシー・アドロン監督による1987年公開の映画。 ミニシアター系の映画が注目されるきっかけになったとも言われる作品である。 1987年の劇場公開版、1994年の完全版、2008年のディレクターズカット版の3種類。 最新版では構図や色…
チェブラーシカやミトンで知られるロシアの人形アニメーション作家、ロマン・カチャーノフ監督作品。 没後20年に当たる2013年に日本で初公開。 表題作を含め、6作品の短編集。
はじめに 雨は好きです。 晴れの日はもっと好きです。 通勤や通学は確かに大変ですが、傘をさすかどうか迷うような降り方よりは、はっきり降ってくれたほうが気分はすっきりしますね。 カフェに立ち寄って、または自宅の部屋でコーヒーを飲みつつ雨を眺めて…
「ル・アーヴルの靴みがき」はフィンランドのアキ・カウリスマキ監督による2011年公開の映画。 概要・あらすじ 「わずかな望みもない?」 「奇跡が起こるかも」 「近所じゃ起きてないわ」 密入国の少年と、貧しい人々の温かな善意と希望。フランスの移民問題…
一日の始まりは一杯のコーヒーから。 ペーパードリップを発明したドイツでは、会社でもコーヒーを飲むための朝の休憩時間が設けられるというお国柄。 原題はThe Beatlesの「A Day in the Life」より。…モノクロで描く、ドイツの過去と現在の姿。一見、おしゃ…
「ミツバチのささやき」はビクトル・エリセ監督による1973年公開の映画。 フランコによる独裁政権が続いていたスペインで、検閲を通過させるために幼い少女と家族の物語として隠喩を多く用いた表現で描かれた。 それがまた作品に神秘的な雰囲気をもたせるこ…