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偉そうな三十路たちにおすすめする粋な映画5選(テッテレー企画)

はじめに テッテレー企画 

これは「三十路男の悪あがき」というブログを運営している三十路男(@30sman_blog)さんの始めた企画への参加記事です。

 

[三十路 偉そう]で1つ記事を公開する。

記事公開の連絡をくれた時点でイベント参加とする。

2015年09月01日の検索順位で判定。

その他、アドセンスがNGとする事はNGとする。(雑)

(「【第1回:テッテレー企画】捜せ!盗まれた三十路の品格! | 三十路男の悪あがき」より)

 

Twitterでちょっとした話題になってますね。

タイムラインに流れてきたのを見て、なんだこれ面白そうって思いました。

これに参加しない手はないでしょう。

 

「三十路 偉そう」のキーワードで検索して1位を取るのが目的ですが、楽しんだもの勝ちですね。

Google先生はどの記事を選ぶのか。

三十路って偉そうなの?

三十路は30歳の異名なんですが、社会に出ると後輩が出来たりして、部下がいる人も出てくるでしょう。

そこはやはりかっこいいとこ見せたいですよね。

長い人生から見ればまだまだ若造ですよ。

でもね、少しくらい調子にのってもいいと思うんです。

 

10代の頃は、若いかどうかの境目は26と27の間だと思ってました。

理由は忘れましたけどね。

でも自分がその歳になってみると、中身はそんなに変わってないんじゃないかな。

知識や技術、社交性は身についても心は少年ですよ。

 

三十路になった頃、久しぶりに会った10代の頃からお世話になっている福山雅治似の先輩に言われた言葉がありました。

「随分丸くなったなあ。昔のお前はもっとロックだったよ。」

そんなバカな。

大人って言って!

 

お台場ガンダムフロント東京
(お台場でガンダムに見とれる) 

クソジジイになりたかった

周囲に面倒をかける迷惑老人じゃないですよ。かっこいい粋なクソジジイです。

いつも笑顔のかわいいおじいちゃんもいいけど、そういう姿は想像できないな。

歳を重ねても、粋な大人でいたい。

 

Rinse the Raindrops

Rinse the Raindrops

  • ポール・マッカートニー
  • ロック
  • provided courtesy of iTunes

60歳過ぎてもロックなベーシスト、ポール・マッカートニー。(音量注意)

短くて伝わらないかな。AppleMusicで聴いてみてね。

いつか孫とセッションしたい。

企画参加記事

今回の企画に参加しているブログの記事をいくつか読んでみたんですが、真っ当な記事から斜め上をいっているものまで様々です。

 

dairexia.com

 

hokkaido-concierge.info

 

matome.naver.jp

 

なんでもありか!

 

キーワードを使いつつ自分の土俵で勝負してますね。

そこで当ブログのメインコンテンツであるはずの映画ネタで、偉そうな三十路たちに向けた粋な映画を紹介します。(検索流入、音楽とまんがばっかだよ)

 

前置きが長くなりましたがいってみましょう。

1. 我が道を往く(1944)

我が道を往く

原題:Going My Way

監督:レオ・マッケリー

出演:ビング・クロスビー / バリー・フィッツジェラルド

誰もが納得できる映画というのはそうあるものではないが、この作品の押しつけがましくないヒューマニズムに感ずるものの無い人は、それこそ聖書でもひもといてみる必要がありそうだ。それは役者クロスビーの人柄に負うところ大で、クルーナーの第一人者である彼の深みのある温かな歌声は、それこそアメリカ音楽の至宝なのだが、その歌声同様に真摯な演技者としての才に全く驚嘆させられるのが本作。NY下町の教会を自ら築き40年護ってきた老神父フィッツギボンの後任を命ぜられ赴任した神父オマリーだが、老師の心情を察し、あくまでも表立たず行動しようとする。(allcinema)

 

マッケリー監督の代表作。

もう偉そうなタイトルですよね。内容は偉そうじゃないですよ。

経営難に陥った教会を、型破りな若き神父が型破りな聖歌隊を率いて窮地を救う物語。

頑固な老神父が新任のオマリー神父に反感を抱きながらも次第に感化されていく様子が丁寧に描かれる。 

 

このストーリーで思い出すのはウーピー・ゴールドバーグ主演の「天使にラブソングを」ですね。

そうです。元ネタです。

「天使にラブソングを」ではコメディ色が強くなっていましたが、こちらはゆったりと粋な展開。

 

この老神父のツンデレ振りというかおちゃめなキャラがかわいい。

そしてオマリー神父もただの新任神父ではない。

 

この作品が作られた年は第二次世界大戦が激化していた頃ですが、登場人物はみな明るく幸福感に包まれます。

軍への入隊、焼け跡からの再生、でもそこにあるのは笑顔であり希望を見失わない人々の姿。

マッケリー監督の2度目の監督賞を含め7部門でアカデミー賞を獲得。

 

ちなみに、これの姉妹編の「聖メリーの鐘」は同じくオマリー神父がとある学園の廃校の危機を救う話。

2. 世界最速のインディアン(2005)

世界最速のインディアン

原題:The World's Fastest Indian

監督:ロジャー・ドナルドソン

出演:アンソニー・ホプキンス / ダイアン・ラッド

愛車“インディアン・スカウト”を40年以上もかけて改良を続け、63歳にしてニュージーランドからはるばるアメリカへ渡り、世界最速記録を打ち立てた伝説のライダー、バート・マンローの感動の実話を映画化。一生を懸けて夢を追い続けた型破りな主人公の人生を、レース会場を目指す遥かなる道のりの中で出会う様々な人々との暖かな触れ合いを通してさわやかに描き出す。主演は「日の名残り」「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス。(allcinema)

 

レクター博士で知られるアンソニー・ホプキンスが夢を追い続ける老人を演じるロード・ムービー。

若い頃からの相棒であるバイクと共に、40年間持ち続けた世界最速記録の夢。

ニュージーランドの田舎町、小さな小屋に住む年金暮らしのバート*1

破天荒な性格で隣人を困らせてもいますが、その息子のトムをはじめ、町の人びとに愛されています。

空気なんか読まない。そのかわり偏見も持たない。

どこの誰であっても同じように接することができることができるんですよ。

これって意外と難しい。

ナンパに成功した翌日、心臓発作で倒れたバートはついに決断。

爆弾をかかえた身体とオンボロバイクにとって最後のチャンスになるかも知れない。

 

「夢を追わない人間は野菜と同じだ」

3. 河内山宗俊(1936)

河内山宗俊

監督:山中貞雄

出演:河原崎長十郎 / 中村翫右衛門 / 原節子

河内山宗俊 | 日活100周年邦画クラシックス

「無頼の輩が『この美しい瞳のためなら死んでもいい』と思うような清純で可憐な娘」、天才監督・山中貞雄が探しあてたのは、これが本格的なヒロインデビュー作となる原節子、十五才だった! 清楚な輝きと共に、日本映画のまさに「伝説」的傑作が甦る!生活感にあふれた人情味と滑稽なユーモア、緻密に構成されたプロット。前半のユーモアから、終盤は怒涛の大立ち回りアクション!綿毛のような雪、そして少女・原節子の美しさ!時代劇の面白さが光り輝く、粋で楽しい山中貞雄の極上ムービー。

原節子十五才。ちょっと強調しすぎですね。

別の作品でも、タイトルよりも原節子十六才の文字のほうが目立ってるパッケージのものがあったりします。

それだけ特別な存在ということですよね。

河内山宗俊(宗春)は江戸時代後期に実在した表坊主で、博徒ややくざ者の親分格でした。

死後に義賊として脚色され講談や歌舞伎の登場人物として描かれます。

 

本作では浪人、金子市之丞と宗俊が、弟の不始末の為に身売りすることになった少女お波を助けることになります。

まさに命をかけて。

男の生き様、熱いですよ。

 

「人間、潮時に取り残されると、恥が多いというからな」

「河内山宗俊」“悪に強きは善にもと” 熱い男の生き様 - 午前3時の太陽

4. 父ありき(1942)

父ありき

監督:小津安二郎

出演:笠智衆 / 佐野周二 / 佐分利信

小津安二郎が池田忠雄、柳井隆雄とともに書いた脚本をもとに監督。父と息子との愛情を描いた名作。当時32歳だった笠智衆が70歳の老人を演じ話題となった。
金沢の中学教師である堀川周平は、妻を失い、小学生の良平と二人で暮らしていた。しかし修学旅行先で教え子を溺死させてしまい、責任を感じた周平は学校を退職。出身地の信州に帰るが、中学生になった良平を寄宿舎に預け、一人で東京の工場に勤めることにする。帝大を卒業し教師となった良平は、久々に父親と温泉宿で再会し、教師を辞めて一緒に暮らしたいと告げた。しかし周平は「今の仕事を投げ出してはいけない」と息子を諭すのだった。(allcinema)

 

笠智衆若い!三十路を過ぎたあたりですね。

小津映画を観たことのない人に分かりやすい役と言えば、「男はつらいよ」シリーズの御前様です。とらやの近所のお寺の住職ですね。

写真を撮る時に「バター」って言っちゃうおじいちゃんです。

本作は佐野周二(関口宏の父。そっくりですね。)と親子役です。

離れていた父と暮らしたい。

子供の頃からの息子の願いは長い間叶わず、やっとゆっくり過ごせたのは徴兵検査の時だったのです。

無言で川釣りをする親子の後ろ姿はあの頃と変わらぬままでしたが…

 

普段、小津映画を紹介するなら晩年のカラー作品をおすすめするところですが、今回の企画としてはこれを推したいです。

山中貞雄、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男あたりは三十路を過ぎるまでに観ておきましょう。

5. スコルピオンの恋まじない(2001)

スコルピオンの恋まじない

原題:THE CURSE OF THE JADE SCORPION

監督:ウディ・アレン

出演:ウディ・アレン / ヘレン・ハント / シャーリーズ・セロン

同じ保険会社に勤務する犬猿の仲の男女が、インチキ魔術師に催眠術をかけられてから、呪文を聞くたびにお互い惹かれ合っていく姿をユーモラスに描いたロマンチック・コメディ。今回も主演を兼ねるウディ・アレン監督が長年温めてきたという企画を映画化。豪華俳優陣が集結し、しっかりと脇を固めている。
1940年、ニューヨーク。C.W.ブリッグスは一流保険会社に勤務する腕利き保険調査員。そんな彼を最近悩ませていることがある。それはリストラ担当重役として新たにやってきたベティ=アン・フィッツジェラルドの存在。2人は互いの顔を見るたびに皮肉を言い合うほど仲が悪い。そんなある日、同僚の誕生パーティに出席した2人は、インチキ魔術師の催眠術ショーの実験台にされ、ある呪文を聞くと惹かれ合うようになってしまう。その一方で、パーティの日を境に、謎の宝石泥棒が世間を騒がせる。調査員のブリッグスは犯人捜しに奔走するのだったが…。(allcinema)

 

ウディ・アレンが演じる主人公がなんやかんやあってヒロインといい雰囲気になるいつもの感じです(雑)

この時点で60代後半なんですが、積極的に美女を狙っていくバイタリティはすごいですよ。

生涯現役ですね。三十路なんて若い若い。

そしてセリフの多さ。終始しゃべり倒しです。

犬猿の仲のベティとのやりとりが楽しい。

 

「病原菌の巣じゃない?」
「君の血液は冷たくて病原菌も死ぬ」

 

「無人島に20年いてもキスしないわ」
「20年? たった20分でも弓矢を作って君を殺す」

 

しかしシャーリーズ・セロンがマッド・マックスであんなことになるとは。

あとがき

企画物っていいですね。

勢いで書いたので無理矢理感がありますが、楽しかったです。

この全く検索ボリュームのない「三十路 偉そう」のために書いた記事が生き残れるのかというのも注目してみたいと思います。

ではまた。

 

テッテレー山吹色のお菓子

お歳暮,お中元,袖の下(ワイロ)には山吹色のお菓子

 

テッテレー!

 

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