「魔王城でおやすみ」は熊之股鍵次(くまのまたかぎじ)による漫画作品。
週刊少年サンデーで2016年より連載中。
魔物に囚われたスヤリス姫の唯一の楽しみは眠ること。
今回はよりアクティブに魔王城を駆け巡る。
かつて、人と魔物が同時に存在し、互いに争っていた時代。
人間の姫・スヤリスは囚われた魔王城の檻の中で想うのだった。
「…寝具の質が悪すぎる」。城内をしれっと徘徊、そしてうっかり幼児化!? ちゃっかり季節のイベントに参加して、おニューの布団(トモダチ)もゲットだぜ…! 囚われの身だけど、安眠のためならやりたい放題! 睡眠ファンタジーコメディー、第二巻…!!(あらすじ:「魔王城でおやすみ(2) (少年サンデーコミックス)」より)
前回はこちら。
睡眠と美容は欠かせない
前回、魔王城からの脱出にも成功し、隠しダンジョン神器の森で最強の武器アメノムラクモを手に入れたスヤリス姫。
彼女はまだ城内で暮らしていた。
この城の何が彼女をそんなに惹きつけるのか。
姫には小さな夢があった。
侍女たちにも邪魔されない、一人の安らぎバスタイム。
しかし、その湯船はあまりに小さかった。
となれば、作るしかない。
理想のお風呂を。
温かいお風呂は血行を良くし、疲れを和らげ、安らかな眠りへと誘う。
寝具がひととおり整った今、優先度は高いといえる。
今回のスヤリス姫は、そんな睡眠のためのプラスαを追及する。
たとえば程よい運動のために魔物の修練大会に参加する。
これは戦いに備えるための経験値増加イベント、修行の場である。
宝珠入れ合戦やリレー、騎馬戦で優劣を競う。
走り高跳びからの流れるような入眠はさすが姫。
たとえば乾燥肌のお手入れのために、はちみつパックの材料を調達してみたり。
安全を期するため、世界一の魔導書から精霊アラージフを呼び出し魔法を覚えようとする。
ちなみにこのアラージフ、強大すぎるその力は、魔族を滅ぼす禁断の魔導書と呼ばれ封印されていた。
姫は安眠のためなら努力は惜しまない。
今のところ、姫には魔王城を抜け出そうとか、魔族を倒そうとかいう考えはないようだ。
なぜか。
うん知ってた。
もはや魔王よりも強いのかもしれない。
かくして姫の魔王城クエストは続いていく。