「リトルウィッチアカデミア」は吉成曜監督によるアニメ作品。
第5話は、ルーナノヴァの魔導石がドラゴンの群れに持ち去られた。
アッコやアマンダたちは取り戻すために遺跡へと向かう。
前回はこちら。
あらすじ
魔法薬の精製実習でアッコ班とアマンダ、ヤスミンカ、コンスタンツェの三人は合同班となる。だが反りが合わないアッコとアマンダはすぐにケンカを始め、罰として「新月の塔」の掃除を命じられる。その掃除中、新月の塔最上階にある魔力の源の「魔導石」がドラゴンに奪われるのを目撃する。魔力が途絶え、妖精達も動けなくなり魔法も使えなくなったルーナノヴァでは授業どころではなくなってしまい、アッコはドラゴンから魔導石を取り戻しに行くと騒ぎだす。ダイアナに引き止められることで逆に火がつき、ロッテやスーシィ、アマンダ達も一緒にでドラゴンの住処ラスタバン遺跡へ向かう。
(あらすじ:TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイトより)
予告編動画
TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』第5話「ルーナノヴァと白い龍」予告 - YouTube
奪われた魔導石
ルーキッチ先生の魔法薬学の実習中にけんかになったアッコとアマンダの二人。
どちらが学校一の落ちこぼれかという不毛な争いで、テーブルの薬壺を破壊してしまった。
爆発騒ぎになりかける寸前でダイアナの修復魔法により事なきを得たが、罰として校庭の掃除を言い渡される。
この先生だけは怒らせちゃダメな気がする。
掃除中のアッコとアマンダは、塔の魔導石が竜の群れに持ち去られるのを目撃して校長室へ知らせに行くが、どうやら身に覚えがない訳でも無さそう。
お告げにあったドラゴンの怒りとは何なのか。
取り戻しに向かおうとするアッコだったが、先生たちに止められる。
それよりも、掃除はどうしたのかと。
そして、魔導石がなくなった影響で妖精たちが動かなくなり、大量の仕事が残されている。
これを生徒たちで手分けしてやらなければならないのだ。
でもこの二人はなぜか楽しそう。
スーシィによると、かつてドラゴンは魔力を保つために魔女を食べていたという。
魔導石はその代わりなのか。
いざドラゴン退治へ
それを聞いてもアッコがおとなしく引っ込んでいるはずはない。
「やってみなきゃわかんないでしょ」という根拠のない自信が彼女の持ち味でもある。
今回はヤスミンカやコンスタンツェも含めたパレード組メンバーでドラゴンの所へ向かうことになる。
目指すはラスタバン遺跡。
かつて凶暴なドラゴンが住んでいたとされるが、ここ100年ほどは姿を表していないという。
魔導石がない中で頼りになるのは機械マニアのコンスタンツェだ。
本名はコンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク=アルブレヒツベルガーという長いもの。
彼女は普段から魔力に依存しない生活を送っているのでこんな時でも動じない。
大量の洗濯物を一気に片付けたり、遺跡までの飛行を引き受ける。
一方、作業の報告のために校長室を訪れたダイアナは、そこに広げられていた文書に興味を示す。
これは1000年前に古代ドラゴン文字で書かれたもので、教師陣の誰も解読できなかったものであった。
ラスタバン遺跡に住むドラゴン、ファフニールは今では魔法を必要としていなかった。
化学全盛の時代に魔法やドラゴンは時代遅れであり、遠くないうちに忘れられてしまうと考えている。
彼自身はネットで稼いでいる投資家でもある。
ルーナノヴァの校長室に置かれていたものはファフニールからの借金の借用書。
経営難で学校側からの支払いが滞ってしまい、警告として魔導石を預かったようだ。
夢や理想だけでは食べてはいけないこの時代に、古いものにこだわり追い求めているのは無駄なことなのか。
ダイアナは正面からファフニールに挑んで論破する。
今回はダイアナの有能ぶりを見せつけられる回だった。
もうこの学校でダイアナより実力のある魔女はいないんじゃないのかな。
先生たちにも見せ場がほしい所。
帰り際に夢を語ったアッコの曇りない眼に、ちょっとうれしそうだったファフニール。
心のどこかで少しは期待しているのかもしれない。
無謀すぎるくらい真っ直ぐで、それでも何かやってくれそうなところに。