「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
14話は、魔法使いにとっての試験の種類が明らかになる。
前回はこちら。
魔法使いの試験
キーフリーとココたち弟子一同は屋外で「風寄せの手」の授業中である。
木になっている山りんごを、風の魔法を使って実だけ取る練習。
かなり小さめの木なので、そちらに影響を与えず特定の実だけを取り寄せるというのは、高度な技術を要するのではないかと思われる。
現在の彼女たちには難しいかもしれないが、陣の大きさや矢印の角度など、失敗しながら工夫していく過程が大事なのだろう。
魔法使いが一人前になるために、受けることのできる試験は5つあるらしい。
1つ目は彼女たちも受けた入門試験。
現在アガットが受験勉強中なのは、人前で魔法を使えるようになる2つ目の試験。
2話で、扉窓から湖の向こうに見えていた図書の塔へ入れるようになるのは3つ目の試験。
その次は卒業試験なので、先はまだまだ長そうだ。
試験に対する姿勢はそれぞれなのだが、アガットとテティアはすでに卒業後のことも見据えている。
アガットの将来の目標は図書の塔の司書になる事だという。
資格を持つ者のみが入ることを許される、魔法に関する全ての書籍が保管されている場所。
彼女の一族は代々司書を務めている家系で、アガットもそれを目指しているようだ。
その事が母親や一族に実力を認めさせることにもなると考えているのだろう。
小さい頃からの憧れもあるのかもしれないが、現在の彼女には出来るようになっていく喜びがあまり見られない点が師匠も心配するところ。
一方、テティアはアガットとは対照的にいつでも楽しそうだ。
ありがとうと言われることが大好きな彼女は、卒業したら多くの土地をを旅して周り、世界中の言葉でありがとうを聞きたいらしい。
このブレないところ、常に前向きなところが彼女の長所である。
そして、試験の種類が分かったことでココの目指すところがはっきりした。
母親の石化を解くための情報を手に入れるために、3つ目の試験をクリアすること。
弟子の中でも一番実力のあるアガットがようやく2つ目の試験を受けることが許されたくらいだ。
弟子入り試験が10歳の時と言っていたので、それから何年も修行してのこと。
初心者のココがそこまでたどり着くのはいつの日か。
その前につばあり帽が介入してきそうだが、今は焦らず地道に学ぶしかない。
気になるのはキーフリーの動向だが、いきなり接触するのか?
それとも位置を探るに留まるのか。
弟子たちのためにも危険は避けて欲しいところだけどね。
彼女たちが一人前になるまで側にいてくれるのだろうか。