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本日創刊!月刊コミックビームのデジタル増刊「コミックビーム100」を読んでみた。気軽に読める100円漫画雑誌。

デジタル漫画雑誌「コミックビーム100 2017 Oct. Vol.1」創刊号 [雑誌] (ビームコミックス)

本日10月6日、漫画雑誌月刊コミックビームの増刊号として「コミックビーム100」が創刊された。

電子書籍限定で、100ページ・100円を売りにした気軽に読める漫画雑誌である。

数々の名作を担当した、一人のベテラン編集者による漫画誌

出版社に所属せず、『海街diary』(吉田秋生、月刊flowers/小学館)、『鉄のラインバレル』(清水栄一・下口智裕、月刊チャンピオンRED/秋田書店)ほか、数々の名作を担当したキャリア30年のベテラン漫画編集者・本気鈴プレゼンツ! 作家性にこだわってきたビームが、今度は編集者の個性にこだわった1冊をお届けします。

(デジタル増刊「コミックビーム100」10月6日(金)、新創刊!より)

月刊コミックビームといえば、最新号が「青高チア部はかわいくない!」のかわいい表紙なので手にとってみるのもいいと思う。

「月刊コミックビーム」2017年10月号

第一弾の掲載作品は7作品。

  • 『反逆のオーバーズ』(山城良文)
  • 『ワシとゆきさん』(青色イリコ)
  • 『ピカリちゃんはなかなかしなないっ!』(三部べべ)
  • 『ちんちんケモケモ』(藤咲ユウ)
  • 『ソレまだとっとくの?』(ねむようこ)
  • 『快傑蒸気探偵団 ANOTHER STORY 少年怪盗ル・ブレッド』(麻宮騎亜、金村連)
  • 『読もう!コミックビーム』(桜玉吉)

ちなみに桜玉吉の4コマ漫画は目次には掲載されていない。 

作品ごとにページ数はかなり差があり、2ページのものから50ページ弱のものまで様々だ。

これも毎回変動があるのか。

知名度的にはトリである「快傑蒸気探偵団」のスピンオフ作品に力を入れているのかと思ったが、今回は予告編のみ。

新人作家の『反逆のオーバーズ』が半分を埋める形になっている。

この辺は大人の事情なのかな。

100ページ縛りが足枷になっている気がしなくもない。

いくつか紹介する。

ワシとゆきさん(青色イリコ)

『ワシとゆきさん』(青色イリコ)より、犬に転生してしまった
(「ワシとゆきさん」1話より) 

全国の極道にその名を知られた武闘派組長が可愛い柴犬に転生しちゃった!? 新しい(犬)生を始めた彼の前に現れたのは――!? 動物と赤ちゃんの癒されコメディー開幕!!

全国規模のやくざの組長として恐れられた糸川金蔵が転生したのは、柴犬だった。

名前はキンさん。

SNSでも人気の、愛されキャラである。 

前世との違いに戸惑いつつも、新しい業界でトップに上り詰めたキンさんの前に、運命の出会いが待ち受けていた。

紹介文からするとバディものなのかなと思っているが、第1話はキンさんの前世での受難と犬としての日々がうかがえる所で終わっている。

次回で登場するのが「赤ちゃん」なのか? 

ピカリちゃんはなかなかしなないっ!(三部べべ)

『ピカリちゃんはなかなかしなないっ!』(三部べべ)1話より、ピカリちゃんはG
(「ピカリちゃんはなかなかしなないっ!」1話より) 

飲食店には絶対に出て欲しくない蟲の少女になんだか気に入られちゃった店主ですが――!? 黒光りする外注ほのぼの4コマギャグ!! 

客の少ないラーメン屋に現れた謎の少女。

彼女はG。

いつも店から追い出されてしまうため、3億年ぶりにイメチェンしてみたという。

留守にしがちな店主に代わって店を見ている息子は、それでも彼女を追い返そうとするが、この店はラーメンはマズイがチャーシューは☆5だとの評価に満更でもない。

でもそこはG。

簡単に店内に入れるわけにはいかないのだ。

かくして二人の攻防が幕を開けるというところか?

姿は人間のようだが、動きや特性はGを受け継いでいるという厄介な存在である。

見た目がかわいければ余計にね。

ちんちんケモケモ(藤咲ユウ)

『ちんちんケモケモ』(藤咲ユウ)1話より、譲葉の舞
(「ちんちんケモケモ」1話より) 

幼なじみの巫女さんの様子がなんだか変!? 煩悩と本能、理性と野生が交錯する可愛い(ケ)ものがいっぱいのナチュラルとり憑きラブコメディー!! 

古くから続く神社の娘である譲葉と、近所のお寺の息子むいは幼なじみ。

三ヶ月に一度の季節の節目に行う儀式・「凪送り」で巫女を務める彼女の付き添いをするのが習慣となっている。

儀式自体は単純なもので、その日も舞を納めて終わりになるはずだったのだが、何やら彼女の様子がおかしいことに気付く。

扉絵のキャッチコピーでは「セクシー・ラブコメディー」の言葉があるので、ちょいエロな枠の作品かと思われる。

むいが山の動物にやたら懐かれるタイプなので、彼らに憑かれた譲葉も? という感じかな。

いいとこで次回へ続くのが気になるならVol. 2を待つべし。

反逆のオーバーズ(山城良文)

『反逆のオーバーズ』(山城良文)1話より、ヒーローに憧れる少年
(「反逆のオーバーズ」1話より) 

特殊能力者同士の闘いにより崩壊した世界。そこでは統治局によるヒーロー狩りが行われていた!! 今、英雄に憧れる少年の果てしなき冒険が始まる――!! 実力派ルーキーによる脅威の初連載作!! 

オーバーズと呼ばれる能力者たちによって世界の半分が破壊された時代。

かつてはヒーローであり、またはヴィランであった彼らも、その大きすぎる力が人々に脅威をもたらしてしまう。

今では世界の平和は統治局に管理され、能力者は必要とされなくなったが、それでもヒーローに憧れる少年がいた。

そんな彼が能力に目覚め、人々を救うヒーローを目指す冒険譚。

能力者は危険であり、むしろ世界平和のためには邪魔とされる世界であえて能力者としての資質を問われる道を選ぶ意味と何か。

1話はきれいに終わったので今後どう展開するのかが注目。

あとがき

配信は毎月第一金曜日になる予定とのこと。

しばらく様子を見てみようかと思っている。

100円は税別なのでそこだけ注意。

 

青高チア部もよろしく。

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