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「モブ子の恋」1巻(田村茜)脇役系ヒロインの控えめな恋路を応援したい

「モブ子の恋」(田村茜)1巻 (ゼノンコミックス)

「モブ子の恋」は田村茜による漫画作品。

月刊コミックゼノンで2017年3月より連載を開始した。

地味で控えめな女の子が思いを寄せるのは、アルバイト先の同い年の男の子。

「脇役だって、恋をする。」
20年間、世界の隅で脇役(モブ)として過ごしてきた田中信子(通称「モブ子」)に、初めての恋心が芽生える。好きになった相手は同じバイト先の入江くん。積極的な行動なんて一つもとったことのないモブ子だが、勇気を振り絞って一歩ずつ距離を縮めようと努力する。
ドキドキの大きさに、主役も脇役も関係ない。
今年最も応援したくなる、ささやかで爽やかなラブストーリー!開幕の第1巻♪

(あらすじ:モブ子の恋 ① | 徳間書店より)

 

人見知りで目立つことが苦手な田中信子は、スーパーでアルバイトをしている20歳の大学生。

面接でも名前をモブ子と聞き間違えられるほどの地味な女の子。

彼女には、今気になっている人がいる。

「モブ子の恋」(田村茜)1巻より、私の好きな人は入江君
(「モブ子の恋」1巻より)

同じ年の入江君。

いつもさりげなく助けてくれる彼に淡い恋心を抱いていた。

でも一年が経っても仲良くなるどころか、話をするのも緊張してしまい、連絡先さえ聞けていない。

新人の安部さんのように、人の輪にすんなり入っていけることなどハードルが高く感じてしまうのだった。

「モブ子の恋」(田村茜)1巻より、連絡先を聞きたい信子
(「モブ子の恋」1巻より)

自分に自信がなくて、考えすぎてしまい行動に移す前に機会を逃してしまう。

でもその分、周りのことをよく見ていたりもする。

相手の立場になって見ることができる優しい子でもある。

そんな彼女のことを、入江君もしっかり者として頼りにしているようなのだが。

「モブ子の恋」(田村茜)1巻より、コロッケの種類を言い当てる信子
(「モブ子の恋」1巻より)

例えばおつかいのコロッケの種類を忘れて悩んでいた子供を相手している彼に呼び止められたとき。

会話の内容から探しているのが肉じゃがコロッケであることを当ててみせたこともあった。

子供目線に立って上手に聞き出してあげるとことかポイント高い。


また休憩中にうたた寝していた入江君の眼鏡を外してあげるところもいい。

寝てる間にずれてきた眼鏡が曲がらないように取ってあげるのだが、彼女にとっては勇気のいることである。

ドキドキと葛藤の中で、ついに外すことができた瞬間。

「モブ子の恋」(田村茜)1巻より、メガネを外してあげる信子
(「モブ子の恋」1巻より)

普通ならキスしそうな流れで描かれているので色っぽさまで感じさせるのだが、ここでいっぱいいっぱいなのもかわいい。

 

信子の気持ちに、周囲は気づいていないのかというと、入ったばかりの安部さんから見てもバレバレらしく。

「モブ子の恋」(田村茜)1巻より、入江さんのことどう思ってるんですか?
(「モブ子の恋」1巻より)

安部さんは、素直で人懐っこくて年上にもかわいがられるヒロインタイプの女の子。

信子とは正反対のキャラである。

今後彼女とのからみがどう描かれるのかも楽しみだ。

彼女の存在で、信子も少しずつ積極的になっていく。 

あとがき

普段コミックゼノンは読まないんだけど、佐原ミズの読み切り目的で買ってみたら思わぬ拾い物をした。

作者の前作は記者志望の女の子の日々を描く「たそがれメモランダム」。 

 

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