「とどのつまりの有頂天」はあらた伊里による漫画作品。
月刊ヤングコミックで2017年12月より連載を開始した。
予告段階でのタイトルは「海町巫女部は活動中。(仮)」だった。
放課後は、巫女部。
ぼっちJKを巡る友情以上愛情未満なガールミーツガール・コメディ!!
有頂天神社の巫女さん
学校の敷地内にある寂れた神社で創設された秘密の部活動、巫女部。
山田美古都(やまだ みこと)は、たったひとりの部員である。
京都の山奥から海に囲まれた有頂天高校へ入学してきたが、未だクラスに馴染めず、いつも放課後をここで過ごしている。
そんな彼女の唯一の友人とも呼べる存在なのが生徒会役員の猫崎さん。
部員になることはできないが、時々は一緒に活動しているようだ。
本来なら4人以上でしか認められない部の申請も、彼女が便宜を図ってくれたおかげで通ることができた経緯がある。
猫崎さんが美古都に好意を持っていることは傍目には明らかなのだが、本人へ届く日は遠そう。
でもそこは同じ学年なので、ゆっくりと進んでいけばいいのだけれど、美古都の無自覚な距離感に戸惑うことも少なくないのであった。
わかりやすいリアクションがかわいい。
心の声が思わず漏れた「巫女服もかわいいし」の言葉から、彼女のために自ら仕立ててきてくれる美古都と、恥ずかしさでまっすぐ見返せない猫崎さんと。
1話の段階では、結果的に美古都に翻弄される猫崎さんを愛でるのが中心で、彼女がメインヒロインでもいいなという気もするが、にぎやかな群像劇になりそうな雰囲気もある。
この学校は部活動が必須なこともあり、巫女部が他の非公認どマイナー部の避難所になるのかな?
もともと猫崎さんの裏工作で認めさせた部だが、部員数が満たせれば対外的にも都合がいい。
ただ美古都との二人きりの時間は少なくなってしまう点はある。
巫女部に居候しそうな彼女たちは、部の申請を猫崎さんに却下された生徒たちなのだけれど、その辺の絡みも楽しみだ。
あとがき
単行本1巻は2018年9月10日発売。
巻末には前作「総合タワーリシチ」の番外編も収録予定とのこと。
2019年、電撃大王への移籍とリニューアル連載が発表された。
月刊コミック電撃大王 2020年2月号(12月26日)で新連載「雨でも晴れでも」がスタート。