「ふしぎの国の有栖川さん」はオザキアキラによる漫画作品。
別冊マーガレットで連載中。
4巻は、二人の通う高校の友人たちとの合同クリスマス会。
有栖川さんがついに?
女子校チーム×男子校チームでドキドキの合同クリスマス会。有栖川鈴は、女子校育ちの古風な女の子。恋愛のことはよく分からないけれど、となり町の男子校生・野宮くんと、おっかなびっくり距離を縮め中です。クリスマスは野宮くんのお誕生日! プレゼントに悩む鈴ですが…?【収録作品】ふしぎの国の有栖川さん~大江戸 恋の犯科帳~
前回はこちら。
クリスマスと野宮の誕生日
12月に入り、もうすぐクリスマスがやってくる。
有栖川さんと野宮や友人一同で、合同クリスマス会をする計画が持ち上がっていた。
二人が出会うきっかけになった合コン以来、決まったメンバーで行動する事が多かったが、久々にクラスメイトたちも参加するイベントである。
何かいいことが起こるかもしれない。
なっちゃんも楽しみにしているようだ。
彼女の場合、スガヤンじゃダメなの?ってとこなんだけど、しばらくは無さそうな様子。
メガネ外すとイケメン風なんだけどね。
そして、その翌日は野宮の誕生日でもある。
サプライズを覚えた有栖川さんは、野宮の欲しいものを探ろうと行動を観察することに。
ただやっぱり彼女は隠し事が苦手みたい。
野宮はそういうのは表に出さないタイプなので、周りが察するには根気が必要そう。
彼の方もそんな周囲に気を遣って何もいらないと伝えるのだけれど、せっかくの誕生日なのにそれはさみしいことなんだよね。
何かをしてあげたい、喜ぶ顔が見たいというのはエゴなのかもしれないけど、みんな彼のことが好きだからこそだし、条件が揃えば両方が幸せになれる。
1話では居心地の悪そうだった有栖川さんの、この成長ぶり。
有栖川さんの初恋
今回で重要なのは、これらの出来事を通して有栖川さんが自分の気持ちに気付くこと。
恋愛に疎い彼女は、それが何なのかずっと分からずにいたのだが、そろそろ認めてもいいだろう。
いつでも彼女の頭の中は野宮でいっぱいなのだから。
もうこれ告白と言ってもいいんじゃないのかな。
本人は自覚ないけども。
でも気付いたからと言って、急激に進むことはないはずだ。
むしろ無自覚だからこそ踏み込めていたことに躊躇するかもしれない。
まだまだもどかしいやりとりでニヤニヤさせてくれそうである。
ちなみに、有栖川さんにとっての付き合うとは、将来の約束を意味するらしい。
うん、当分無理そうだね。
あとがき
終盤に新キャラが登場してきたけど、今後登場増えるのかな?
野宮の過去にも触れられる機会があるかも。
あとがきによると、そろそろ新展開が見られるようなので、5巻も楽しみだ。