「SWEET SIDE」は、紀伊カンナによる漫画作品。
FEEL YOUNG 2018年 03月号に掲載されている。
もともと同誌で2016年から不定期連載されているシリーズ物の一編でもあるようだ。
2016年7月号(6月8日発売)「誰だってスカイラーク」34頁
2017年1月号(12月8日発売)「魔法が使えなくても」44頁+センターカラー+表紙
2017年7月号(6月8日発売)「パラダイス!」30頁+センターカラー
2017年12月号(11月8日発売)「杉並区にて」32頁
2018年3月号(2月8日発売)「SWEET SIDE」24頁+センターカラー(「鳥と海賊(紀伊カンナ公式ブログ)」より)
通称はまだない様子。
次の後編あたりまでで1冊目出るかも。
アニメーターの千代は、バンド活動をしているたまきと同棲中の同性カップル。千代の元・同僚で、現在無職の岸は、想いを寄せていた千代に無神経なことを言ったことでビンタされ、傷心の為に実家に帰省した。
(前回までのあらすじ)
傷心の岸とメイドのキキ
今回は、岸を心配した友人が彼を外に連れ出すエピソード。
どちらかと言うと傷ついているのは無神経なことを言われたらしい千代の方であるはずなのだが。
自分のことよりも恋人のたまきの事を悪く言われたことに怒っている。
前回までを読んでいない立場からすると、全面的に彼女が正しいだろうなと。
一方の岸という男、実家に帰省したはいいものの、家業を手伝うでもなく、家事を手伝うでもなくゴロゴロしているだけの日々を送り、とうとう妹に追い出されてしまう。
戻ったボロアパートでは無気力にゲーム三昧で電話にも出ない。
何が悪かったのかにも思い至らず、周囲に八つ当たりしたりするのだった。
ただ友人には恵まれたようだ。
家まで押しかけた鶫(つぐみ)は元同僚でもあり、いつも彼をはげましてくれていたらしい。
今度も彼をコンセプトカフェへ誘い連れ出してくれる。
扉絵のメイド姿の女の子キキは、そこの店員であった。
初対面の岸を的確に表現するとこはさすが。
ほんと超キモイよな?
彼女は地下アイドルをしながらこの店で働いている。
接客マニュアルなんてお構いなしの自由さで、それでも憎めないキャラでたくましい。
近々デビューらしく、イベントの営業も忘れない。
少々雑なところはあるけどそれもご愛嬌。
こんなこと言われたらチェキ撮っちゃうね。
彼女がこの店以外でやっていけるのかは分からないのだが、ひとつ言えるのは、地に足をつけて生きている。
まだアイドルだけでは食べていけないことが理由ではあるのだけれど、嫌々やっているわけでもない。
今の自分にやれることをやって頑張っている。
いじけた中途半端な野郎にはまぶしい笑顔だ。
後編はそんな彼女の笑顔を見た岸が復活する流れかな。
会う機会があるなら千代にも謝らないとね。
それより気になるのは、今後キキの出番はあるのかということなんだけど。
どうなんですかね。
*単行本の予約が開始された。発売日は7月6日。