「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」は、2015年秋の公開映画。
文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2013」において発表された吉成曜の初監督作「リトルウィッチアカデミア」の続編である。
第一章 リトルウィッチアカデミア
幼い頃にシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女を志すアッコは、ヨーロッパにある魔女養成名門校、ルーナノヴァ魔法学校の生徒。
魔女の家系ではない一般家庭に生まれ、ほうきにも乗れない彼女ではあったが、魔女への憧れは誰よりも強かった。
赤い髪の魔女、シャイニィシャリオのショーは派手なパフォーマンスで人気を博すが、反面、魔女の間違ったイメージを広めたとして魔法界では評判が悪かった。
優等生のダイアナもシャリオを批判する一人で、アッコとは相容れない生徒。
ある日、古代の迷宮の上に建てられた塔における実践訓練で、アッコ、ロッテ、スーシィの三人はガラクタ置き場に捨てられたシャイニィロッドを発見する。
一方ダイアナは、よりレアなお宝を手に入れるため、古の竜が眠るアイアンメイデンの封印を解いてしまっていた。
「忘れないで、信じる心が、あなたの魔法よ」
アニメミライ2013リトルウィッチアカデミアトレーラー第二弾!! - YouTube
反響と続編決定
アニメミライでの発表後、ネットで公開されたところ続編を熱望する声が多く、クラウドファンディングによって制作資金が集められた。
わずか5時間で目標額達成という早さだった。
第二章 魔法仕掛けのパレード
二度と輝きを取り戻すことがないと思われていたシャイニィロッドの力を引き出し、才能の片鱗を見せたアッコだったが、その後も相変わらずほうきにも乗れず、無鉄砲な性格で問題ばかり起こしていた。
地元の街では毎年、魔女狩りの歴史を忘れないために慰霊の祭りを行っている。
そこでのパレードへの参加を、落第回避の条件として言い渡されたアッコたち三人は、他の問題児たちと協力してイベントを盛り上げようと張り切っていた。
街では魔女に好意的な人々ばかりではなかったが、魔女のよさを知ってもらおうと、ハッピータイム計画を考案し、パレードの企画に乗り出す。
「あたしがシャリオの正しさを証明してみせる」
映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』第二弾予告! - YouTube
想像以上にハッピーだった
公開に先駆けて、Netflixで一作目が追加されたので観てみたが、大満足だった。
25分の短い作品なので駆け足であるのは否めないが、その分わかりやすい展開とRPGみたいと作中のツッコミのセリフのように王道のストーリーだ。
熱意はあるが未だ評価されていない主人公が、自分を信じる心によって力を発揮し活躍する、企画のテーマに沿った内容。
表情も豊かで、落下のシーンや炎に包まれるシーンも臨場感があった。
第二章では、時間が長くなった分、他の登場人物の活躍の場面が増えている。
僕としては一作目のほうが好きかな。
あとがき
本作は2015年10月9日から2週間限定で公開されている。
なので、実は明日10月22日が最終日なのだが予定をとれる方は観てみてはいかがだろうか。
一作目、二作目の二本立てだ。
DVDやBlu-rayは来年1月に発売予定。
劇場での数量限定の先行発売もあったらしい。
*2017年1月現在、両作品ともNetflixで視聴可能。
TVアニメ版も開始された。
▶「リトルウィッチアカデミア」第1話、新たなる始まり:波乱の入学式【2017冬アニメ】
監督:吉成曜
出演:潘めぐみ(アツコ・カガリ)
折笠富美子(ロッテ・ヤンソン)
村瀬迪与(スーシィ・マンババラン)
日笠陽子(ダイアナ・キャベンディッシュ)
日高のり子(アーシュラ先生)
コミック版で、本編には描かれなかった入学から三人の出会いの場面など、学園生活の様子を知れる。補足的な一冊。