「黄金の七人」は1965年公開のイタリアのコメディ映画。
七人の男たちと美女による金塊強奪作戦。
世界一安全といわれるスイスの銀行の金庫から、7トンの金塊を盗み出す。
先日紹介したミニミニ大作戦に似た流れだが、今度のヒロインは悪女だ。
吹替はDVD版では同じく小原乃梨子。
あらすじ
スイスのジュネーブにある銀行の前で工事をする男たち。
彼らは向かいのホテルに居る“教授”の指示で、地下から銀行の金庫に潜り込もうとしていた。
それぞれAから始まる名前をもつ男たちはヨーロッパ中から集められた腕利きで、偵察役のジョルジャと教授との連携で手際よく仕事を進めていく。
Rossana Podestà / 黄金の七人 1965 - YouTube
裏切りは女のアクセサリーか
教授の綿密な計画で見事に金塊を手に入れ、国外へ脱出しようとするメンバー。
教授は男たちに金塊を渡さず、ヒロインのセクシー美女ジョルジャと山分けすることを打診するが、女はすでに教授を出し抜こうと手を打っていた。
今後の計画を聞き出した上で総取りを企むジョルジャ。
教授も手の上で踊らされていたのか。
このあたりのやりとりは、峰不二子のモデルといわれるのも納得だ。
ヒロイン役のロッサナ・ポデスタ。
適度なゆるさと緊張感
7 Uomini D'Oro(1965) - Seven Golden Men - YouTube
軽快な音楽とレトロな機器も魅力だ。
金庫までの位置情報を確認する機械も時代を感じさせて微笑ましい。
前半は金塊の奪取作戦、後半はメンバーどうしでの騙し合いと金塊の行方を描いている。
警察と銀行側の目をどうくぐり抜けるのか、最終的にはお宝は誰の手に入るのか。
先の予告動画自体がややネタバレを含んでいるのだが、裏切り者へは死をといった殺伐な感じではなく、安心して観れるコメディを楽しむ作品だ。
盗むばかりが人生ではない
(「ミニミニ大作戦」より)
あとがき
ラストは新たな作戦にいどむメンバーたちだが、その後は続編のレインボー作戦で描かれる。
タイトルで紛らわしいセクシー映画もあるので借りる際に間違わないようにしてほしい。
原題:Sette uomini d'oro
監督:マルコ・ヴィカリオ
出演:ロッサナ・ポデスタ / フィリップ・ルロワ / ガストーネ・モスキン
こちらが正式な続編。
これがその紛らわしい作品。タイトルに黄金の七人とついているが、本編とは関係ない、ヒット作にあやかった邦題のずるさ。間違って観た人も多いのかも。