「柚子森さん」は江島絵理による漫画作品。
2016年6月、やわらかスピリッツで連載開始。
小柄で、ちょっと大人びた柚子森さんと、彼女のことが気になって仕方がない女子高生のみみかとのドキドキな日常。
柚子森さんと、みみか。白くて、小さくて、華奢で、凛としている小学生の女の子と、彼女にどうしようもなく惹かれてゆく意気地なしの女子高生との、そわそわ&ほんわかな日々のお話。
(「柚子森さん(1) (ビッグコミックススペシャル)」より)
公園で出会った女の子
高校2年生の野間みみかは、ある日の登校中に一人の女の子に出会った。
柚子森楓(ゆずもり かえで)、小学4年生。
公園で猫とたわむれている姿に心を奪われた。
世界はホワイトアウトして、その女の子しか見えなくなった
思わず声を掛けてしまったみみかは、不審者と勘違いをされてしまうのだった。(勘違いじゃないかも)
その後、なくした財布を一緒に探してもらった縁で友だちになることに成功する。
同じ女の子で、しかも小学生なのに、一緒に帰るだけで、手をつなぐだけで動揺してしまう。
その日から、なにをしてても柚子森さんのことを考えてしまうみみか。
この気持はなんなのか。
クラスメイトのしーちゃん(志摩栞)はあっさり見抜いているのだが。
直球である。
確かに傍目には明らかで、一目惚れから始まった恋なのだ。
でも同性の子を好きになったことのない彼女は自分の気持ちに戸惑ってしまう。
たまたま相手が女の子だっただけなのか。
もう柚子森さんに夢中
柚子森さんから遊びに行く連絡を受けたみみか、この流れるようなガッツポーズで喜びを表現するのがいいね。この場面好き。
柚子森さんは小柄だが小学生にしては大人びていて、同年代とは話が合わないのかもしれない。
むしろみみかよりも精神年齢高い可能性もある。
1巻かけてゆっくり自分の気持ちに気付いていくみみかだが、そもそも恋をしたことはあるのだろうか。
これが初恋だったりしてね。
しかしこの場面なんか思春期の中学生男子のようだ。
巻末の予告で、柚子森さんとしーちゃんの対面シーンが描かれているので2巻が楽しみになってきた。
あとがき
本作でおねロリという言葉を知った。
百合にもいろいろあるんだね。
前作とはだいぶ作風を変えてきたけど、違いを楽しんでみるのもいいんじゃないかな。
「ゆるふわ系 血みどろバトル」なデビュー作、全3巻。