「リトルウィッチアカデミア」は吉成曜監督によるアニメ作品。
2013年に公開された短編「リトルウィッチアカデミア」と、2015年の続編「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」を経て、2017年冬アニメとして帰ってきた。
第2話は、アッコたちの初めての授業が始まる。
前回はこちら。
あらすじ
いよいよ始まる魔法の授業に胸を踊らせるアッコだが、授業は想像と違い平凡で退屈。シャリオのようなキラキラした夢や奇跡の魔法とは掛け離れたものだった。夢と現実のギャップに怒るアッコ。だがシャリオのようになりたいと言うアッコに対し、周りは冷めた視線を向ける。ルーナノヴァ始まって以来の天才といわれるダイアナも、シャリオを魔法界で評価するものは居ないと言い放つ。世界中で愛され、夢を与えてくれたシャリオの魔法を信じているアッコは、ダイアナに対してシャリオの奇跡を自分が見せるとシャイニィロッドを持ち出すが…。
(あらすじ:「TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイト」より)
予告動画
TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』第2話予告 - YouTube
初めての授業
長い歴史を持つルーナノヴァ魔法学校の1598回目の新学期、アッコたちは初めての授業の日を迎える。
初日は魔法語学、魔法薬学、魔法数秘学の授業がある。
シャイニィシャリオに憧れてきたアッコには、地味で退屈に思えてしまうのだが。
「混ぜれば混ぜるほど色が変わって…」
魔法薬学のネタは懐かしのおかしのCMのパロディ。
毒物マニアのスーシィだけは目が輝いている。
現在の魔法界ではシャイニィシャリオはよく思われていない。
派手で見栄えはいいが、魔女に対する間違ったイメージを広めてしまったとして、誰も話題に出すことはなくなっている。
クラスメイトのダイアナ・キャベンディッシュは、1500年続く魔女の名家の娘で、ルーナノヴァ創設以来の優秀な生徒と言われている。
魔法とは長き伝統と弛まぬ研鑽によって育まれるものと考えている彼女は、アッコの浮ついた言動が気に入らない。
周囲の期待に負けることなく努力を重ね、シャイニィシャリオとは違うかたちで魔女の実力を示す存在になるだろう。
とはいえシャリオの魔法ショーをアッコの近くの席でノリノリで観ていた子でもあるので、今後のツンデレぶりが楽しみなキャラだ。
子供の頃にカード集めに夢中になったアッコも、1枚だけ手に入らなかったものがある。
「信じる心があなたの魔法」のプレミアムカードだ。
そんなアッコに興味を示す人物もいる。
魔法天文学が専門のアーシュラ先生。
アッコの個人指導を願い出る。
彼女はいつも騒動の近くにいて生徒たちを見守ってくれるが、この時点では頼りないドジっ子キャラみたい。
先生たちは年配の魔女が多く、若そうなのはアーシュラ先生ともう一人くらいしか見えないので専門の方は優秀なのかもしれない。
一方で貫禄のなさを心配されてもいる。
生命の樹の奇跡
今回の騒動は、学校に古くからあるジェニファー記念樹で起こる。
老齢のためか元気のないこの木に、ダイアナは家に代々伝わる活性化の魔法を使用するが、地中の根の部分に眠っていた蛹も一緒に活性化させてしまう。
この蛹こそ、百二十年かけて羽化する伝説の蝶パピリオディアであった。
記念樹が元気がなかったのは、羽化が近いためかもしれない。
シャイニィロッドを手に駆けつけるアッコ。
彼女の持つカードには、パピリオディアの羽化を促す呪文が書いてある。
発音に自信のないアッコに、ダイアナが読み方を教えることになるが、このときダイアナはカードを見ようともしていない。
ずっと覚えていたんだろうね。
カード全種類もってたりして。
いいライバルになりそう。
パピリオディアは5つの海を渡り、見たものの胸に希望の光を灯すといわれているという。
新学期の始まりにふさわしい演出。
あとがき
1話ごとの密度が濃いね。
これが2クール続くとは。
先行公開を観た人によると3話がいいらしいので次回も期待。
今回登場したシャリオのカードは、Blu-rayの初回特典で付属しているらしい。