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「恋情デスペラード」4巻(アントンシク)遠眼鏡城のメイド対決。紋子、メイドになる。

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

「恋情デスペラード」はアントンシクによる漫画作品。

ゲッサンで2015年より連載を開始した。

荒野を一人、徒歩での旅を続ける女渡世人、紋子。

人呼んで「刃雷のお紋」。

第4巻は、紋子を狙う刺客、夜叉子が現れる。

 

前回はこちら。

メイド イン 死闘―デュエル―!

隻腕渡世人・紋子ちゃんの真剣ラブ道中★最新刊! 今回出会ったイケメンは、インテリジェンス系お殿様。紋子ちゃん、メイドコスに身を包み、ご主人様のためにエンヤコラ。立ちふさがるは、前巻登場の新たな追手“ブラック紋子”! その正体やいかにでまさかの事態にとんでもない大物まで巻き込んだ空前絶後の――――第4巻!!

(「「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻 (ゲッサン少年サンデーコミックス)」より)

紋子を姫と呼ぶ女

“刃雷のお紋”を捕らえるために行方を追っていた幕府の役人、ディラン左エ門・六串が殺された。

彼は江戸のFBIとも言うべき「泣く子も黙る」八州廻りの一人であった。

それぞれがかなりの手練であり、その辺の無法者に倒せる相手ではない。

現在紋子を追っているのは、第13代ショーグン配下の八州廻りと、駿府のアーサーJr.配下の隠密部隊である。

前回の最後に登場した謎の黒装束の女、夜叉子。

彼女の姿は紋子のものとよく似ている。

紋子に対してかなりの執着を見せていたが彼女は何者なのか。

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻より、紋子を姫と呼ぶ女、夜叉子は死人?
(20話「星を見る殿 二の幕」より) 

紋子の雷型の髪は二つ名“刃雷”の元になったものと思われるが、同じ特徴を持つ人物がもう一人いる。

駿府藩のダーク帯刀、隠密部隊の頭であり、紋子の命を狙う張本人。

姫と呼ばれる紋子の血縁者なのだろうか。

あるいは育ての親か。

生い立ちの秘密が少しずつ明らかになってくる。

紋子と夜叉子のメイド対決 

夜叉子が現れたその頃、紋子はメイドになっていた。

招かれた先の遠眼鏡城の台所を壊してしまった代償としてである。

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻より、修繕費のためメイドになった紋子
(19話「星を見る殿 序の幕」より) 

初のスカート姿。そして隠れニーハイだ。

女の子らしい格好だからか、つらい別れを経験したからか、今回のトキメキはややおとなしめ。

久々のシーンだが、この感じ。

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻より、紋子のトキメキ美少女風
(19話「星を見る殿 序の幕」より) 

なんだこれ。かわいいぞ。

流れで夜叉子との対決はメイドとしての内助の功対決となった。

予想外の展開だけど、早速命のやり取りをするには惜しいキャラだしね。

家事も完璧で実はかわいいもの好きという貴重な存在。

紋子にも妹分認定されてるし、いずれデレるところを見せてほしい。

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻より、紋子と夜叉子のハグ
(22話「星を見る殿 大詰め」より) 

民の暮らしを守る暴れん坊探偵

組織「オリガミ」の一員として血と死にまみれた子供時代から、長ドスのおじさんに救われアーサーJrの前で右腕を失うまでの紋子になにがあったのか。

肌身離さずにいるお守りの秘密とは。

そんな彼女の過去を垣間見せてくれるエピソード。

悪徳商人エチゴ屋の鉱山の実態を調査していた探偵、ジョン新右衛門・徳永に協力を依頼される紋子。 

「恋情デスペラード」(アントンシク)4巻より、暴れん坊ショーグン「時代を変えるのは人の心」
(24話「オタフクズ・ゴールドマイン 後編」より) 

名前からなんとなく想像できるが、そういう事である。

紋子は、彼の後ろ姿に長ドスのおじさんの面影を見る。

鉱山の奥に眠るもの、エチゴ屋の目的、厄介な存在になりそうな雰囲気がする。

これは成敗しなきゃ。 

あとがき

まさかの夜叉子かわいいキャラ。

ダーク帯刀による強制退場とかは勘弁してもらいたいね。

 

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