「空電ノイズの姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで連載中。
13話は、磨音のバンド「アルタゴ」のオーディションが行われた。
前回はこちら。
アルタゴのオーディション
かつてアルタゴが常連だった下北沢のライブハウス「sillly billy」で、オーディションが行われた。
ここで合格して初めて出演交渉の権利が得られることになる。
判定をしてくれるのは、彼らがおやっさんと呼んでいる店長の須藤寺という男。
なかなか貫禄のある佇まいだ。
このライブハウスには磨音の父拓海も昔に出演したことがあるようで、店長の事も知っていた。
なんでも、かつては伝説のロックバンドのヴォーカルだったとのこと。
磨音のセリフからすると金髪らしいから、インパクトは強烈だろう。
結果は「ギリ合格」だが、コメントがいいギターを見つけた点にしか触れていないので、以前からの変化はあまり分からない。
が、彼や他のスタッフの表情から推して知るべしかな。
ともかくこれでスタートラインには立てたことになる。
ライブは二ヶ月後に決まり、今後は曲作りと練習に集中することになりそう。
それまでにどれだけ成長できるのか。
SNSもずっと休眠状態だったらしいので復活させてもあまり期待はできないんじゃないかとも思うが、ノウハウは役に立つかもしれない。
集客は一から始めるつもりくらいでいたほうがいいだろうね。
夜祈子のコーラス参加
一方、拓海の後輩のバンドの20周年イベントでサポート参加をすることになった夜祈子は初のスタジオ入り。
拓海よりも年下だとすれば、10代(高校生?)から続けているバンドである可能性が高い。
インディーズだからなのか、なかなかできることではない。
この日はサイズの確認も兼ねて衣装も揃えていて、メンバーの関係もよさそうな印象である。
軽い音合わせから入るが、夜祈子の歌い出しから空気が変わった。
この分だと本番まで問題なくいきそうだ。
もちろんメンバーからも好評で、紹介した拓海は面目を保ったわけである。
でもこれを機会に音楽活動に興味を持つかといえば、そう簡単には行かない様子。
「目立つのは嫌い」か。
出れば必ず目立つよね、彼女の場合は。
次回14話は、ベースで作曲担当の高瀬の家庭の事情と音楽を始めた動機など。
誰得な内容なので15話とまとめて紹介しようと思う。