「RWBY(ルビー)Volume 5」はモンティ・オウム氏とROOSTER TEETHによるアニメシリーズである。
今回は第4話、“Lighting the Fire”。
ヤン・シャオロンが、長年探し続けてきた母親とついに再会する。
そして捕われたワイスとも。
前回はこちら。
Chapter 4: Lighting the Fire
RWBY Volume 5: Chapter 4 - Lighting the Fire | Rooster Teeth
怪しい案内人
アニマ大陸のどこかにいる母親探しを続けているヤン・シャオロンは、手掛かりを持っていると言う謎の男に案内を依頼していた。
信頼するに値する人物かどうかはともかく、最終的には目的地に連れて行ってくれるだろうとの考えからである。
そして、それはもう期待通りの行動で示してくれる。
彼はヤンを見かけて声を掛けてきた時点でハンターと認識していたが、その強さまでは見極められなかったらしい。
彼女はまだ学生ではあるが、修羅場だって幾度か潜ってきている。
少人数の盗賊たちの手に負える相手ではない。
それらを全く問題にしていない彼女とのセリフの応酬とそこからの戦闘シーンは、今期前半の見所となるかもしれない。
彼女のCharacter Shortでも見せた動きは、久々にアクションを楽しみにできるRWBYが戻ってきたことを期待させてくれる。
「I am her daughter, after all.」
再び彼らの案内で本拠地へと向かう。
幼い頃に死んだと思っていた母が生きているかもしれないと知った時のこと。
まだ小さな妹を連れて探し歩いて危険な目にあったこと。
彼女がハンターになる理由とした世界中を旅したいという意味。
その目指す先にはいつも母親のことがあった。
今回の旅は彼女にとって一つの終着点であったはずである。
ついに再会
長い間待ちわびた二人の対面は、感動的とまではいかなかったが、思っていたよりも歓迎されているらしい。
彼女を労いつつ、一晩の宿と質問の答えを提供してくれるという。
これまでのレイヴンの印象からすると、人らしい情を期待するのは無駄なことかと思われたのだが、そこはさすがに実の娘というところか。
だが、ヤンがここへ来た目的は一つだった。
レイヴンのセンブランスを使って妹たちの所へ向かうこと。
彼女のセンブランスは任意の場所に移動することができる。
特定の人物の近くにポータルを作る能力で、どのくらいの親密度が条件なのかは不明だが、面識のないルビーはともかく、一緒にいるクロウの元なら可能だ。
ミストラルへ旅立ってから音信のないルビーが、真っ直ぐ目的地に辿りつけている保証はない。
途中で困難に合っているかもしれない妹の所へ、少しでも早く駆けつけられるように選んだのが、レイヴンを頼ることだった。
今一番に優先すべきことを合理的に判断しつつも、家族として協力する機会をつくったのかなと考えるといじらしいよね。
その頃、ワイスは表の騒動の隙に脱出しようとしていた。
彼女は召喚するアーマーナイト(Arma Gigas)をだいぶコントロールできるようになっている。
拘束も檻も、彼女を閉じ込めておくにはあまり役には立っていない。
問題は武器をどうやって取り返すかだ。
それも程なく解決する。
この二人が一緒に並ぶ姿を見るのはいつぶりか。
Volume 3の8話で罠にはめられて落ち込むヤンを励ます場面、12話で怪我をして倒れている彼女を見つめる場面。
「Yang would never lie to us!」
最後に見たのが笑顔ではなかったことが、ワイスにはずっと気掛かりだっただろう。
だからこの二人の合流を最初に見れるのはうれしいことである。
それはそうと、レイヴンの部下たちはヤンに敵対心を持ちすぎじゃないかという気はする。
愛想はなくても娘としての扱いを受けているわけだし、交渉が決裂した際もレイヴンの言葉は追い返せくらいのニュアンスだと思うのだが、彼らは確実に殺りにきてるよね。
騒動を納めたのは「春の乙女」ヴァーナル。
レイヴンの感謝の言葉に嬉しそうな表情。
褒められて伸びる子なのかな。
レイヴンの知る事実とは何か、かつてオズピンと何があったのか。
第三勢力としての彼女の立ち位置も興味深い。
セイラムとしてはレイヴンたちを味方にしたいと思っているが、対応するのはその事を快く思っていないシンダーだというのがどう働くのかも気になる所。
そして。
「I missed you so much.」
これ以上の言葉はいらないね。
次回第5話はChapter 5: Necessary Sacrifice。
不穏なタイトルだ。
▶「RWBY(ルビー)Volume 5」第5話 “Necessary Sacrifice” 狙われるベラドンナ家