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「とんがり帽子のアトリエ」16話(白浜鴎)ココとタータ

「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎)16話より、出来ないことを出来るようにするために

「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。

月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。

16話は、体調不良で倒れたココを病院に連れてきたキーフリー。

その日は泊まることになった。

 

前回はこちら。 

カルンの病院へ

ココの倒れた原因は過労だった。

夜遅くまで魔法の練習をしている姿が見られた彼女だが、ついに限界がきたようだ。

「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎)16話より、ココが入院することに
(「とんがり帽子のアトリエ」16話より)

魔法使いの試験の話を聞いてからのはやる気持ちと、つばあり帽の悪夢であまり眠れない日が続いていた。

そのことでみんなに心配されていた矢先のことでもある。

「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎)16話より、ココが過労で倒れる
(「とんがり帽子のアトリエ」16話より)

魔法使い以外の家系で育った彼女は、他人がどのくらいのペースで成長していくのか、通常の基準を知らない。

加えて、周りはすでにある程度使いこなせる姉弟子ばかり。

知らず知らずのうちに無理をしていた部分もあるだろう。

一度休んで生活を見直す、いい機会かも知れない。

ココとタータ

今回は彼女と、魔材屋の少年タータとのエピソード。

彼は魔法にあこがれながら銀彩症(ぎんだみしょう)のために苦労をしてきた。

色の違いを認識できないことで、魔墨の複雑な調合も無理と言われていたが、整列して記憶することで克服している。

「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎)16話より、薬と水を分離するタータ
(「とんがり帽子のアトリエ」16話より)

以前、魔材屋でココが仕事場の棚を触ろうするのを拒否していたのはそのためである。

一度配置が狂ってしまうと、タータには一人で戻すことができないのだった。

そんな彼が、苦しそうなココのために必要な薬を探しだそうと試みる。

魔墨の際に扱う薬草ならば調合方法や特徴の知識があるため、絞り込むことが可能だ。

だが、最後の決め手が不足していた。

「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎)16話より、ココの描こうとしている魔法とは
(「とんがり帽子のアトリエ」16話より)

ココにはその事に心当たりがあるようだ。

二人とも助けてくれる魔法とは何か?

 

医者に無断で薬を飲ませようとする点は気になるが、今回の件で二人が仲良くなれば、その成長にいい影響があるだろう。

共に魔法に夢を見ながら、その世界をあきらめようとしていた。

それでも捨てきれない思いを抱えてきた同士だ。

精神的にもアイデア的にも助けになるはず。

 

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CMも流れてるらしい。

あとがき

タータの掘り下げで魔法とその周囲の人々へと世界が広がっていくのが楽しみ。 

気が早いけど3巻に収録されるのが今回までかな? 17話まで。

 

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