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「先生、好きです。」1巻(三浦糀)生徒に告白されたらどうする?

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻 (週刊少年マガジンコミックス)

「先生、好きです。」は三浦糀(みうら こうじ)による漫画作品。

週刊少年マガジンで2017年12月より連載を開始した。

──初恋は、生徒でした。年齢=彼女いない歴の新米教師・樋口の職場はなんと女子校。担任しているクラスの市川さんから、まさかの告白!! 彼女の純粋でまっしぐらな「好き」に、翻弄されっぱなしの日々が始まる!!

(「『先生、好きです。(1)』(三浦 糀)|講談社コミックプラス」より)

マガポケ・週マガと2度に渡る読切作品としての掲載を経て、人気投票で連載化が決まったため、1話は3つのバージョンが存在する。

帯の言葉は、「結論、女子校教師はモテる!!」「生徒の告白から始まる、一途な切実な純度100%恋物語!!」

クラスの生徒からの告白

樋口夕樹は高校教師になって3年目。

夢だった職には就いたものの、まだ生徒に頼られるまでにはなっていない。

真面目で誠実なところが取り柄ではあるが、生徒たちとの距離をいまいち縮めることができずにいた。

それは職場が女子校で、彼が童貞だったことにも理由があるかもしれない。

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻より、積極的に授業に参加する市川さん
(「先生、好きです。」1巻より)

そんな彼が担任の、2年桜組の生徒・市川さんが最近積極的だ。

授業に熱心なのは喜ばしいことであるし、生徒に慕われるのも教師としては嬉しいだろう。

彼女は性格も明るく、周囲への気配りもできる優しい女の子。

ただし勉強は苦手のよう。

でも困ったことが一つ。

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻より、異性として先生が好きなんです。
(「先生、好きです。」1巻より)

教師としてではなく、異性として好きと言われてしまうのだった。

これは樋口先生も困った。

もちろんOKするわけにはいかないし、邪険にするわけにもいかない。

連載版では、彼女に加え、もう一人のヒロインが登場する。

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻より、遺伝子レベルで相性がいいのかも?
(「先生、好きです。」1巻より)

同じクラスの渡辺さんも彼のことが好きらしく、授業中にみんなの前で宣言してしまう。

毎回テストは学年トップの真面目な生徒なのだが、むしろだからこそだろうか。

彼女なりの覚悟の表れであると言えなくもない。

そして三角関係へ

面白いのは彼女たちのタイプと行動が相反していること。

好きという気持ちを抑えられないという市川さんは、周囲にはバレないように、先生に迷惑が掛からないように気を遣っている。

対して渡辺さんは、冷静で感情的にはなりにくいものの、添い遂げるためには度量が必要だと周囲に隠そうとはしない。

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻より、市川さんと渡辺さんの恋の種類
(「先生、好きです。」1巻より)

こんな二人に迫られるなんて、実にけしからんのだけど、樋口先生の答えには好感が持てる。

彼女たちの気持ちは受け入れた上で、社会のルールは守りつつ、好きということはどういうことなのかを一緒に学んでいこうする姿勢。

だって、おそらく三人共初恋だから。

わからないことに対して、安易に結論を出すのではなく、飽くまで真摯に向きあおうとするところ、いい先生なのである。

「先生、好きです。」(三浦糀)1巻より、樋口先生の試練
(「先生、好きです。」1巻より)

そして、それぞれの関係がギクシャクしないのもいいなと思っている。

次巻以降では、彼女たちがなぜ好きになったのかを掘り下げたエピソードも見たい。

個人的には月刊誌で連載して欲しいかな。

あと、パンチラに対する情熱がすばらしい。

 

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