「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
26話は、国府妙の限定解除によって栄泉船橋に傾きつつある流れを変えるべく、蕨青南からも切り札が投入される。
前回はこちら。
前半終了
前半終了間際、本性を現した国府妙の前に翻弄される蕨青南。
2点のリードから一転して窮地に陥っていた。
これが強豪校を倒して勝ち上がってきた栄泉船橋の切り札であるらしい。
ワラビーズもキーパーのカコカリ(加古川香梨奈)をはじめよく守っているが、国府の突破力は驚異的であった。
彼女は1対1では無類の強さを誇っており、キャプテンの浦川からも絶対的な信頼を得ているようだ。
逆転は免れたものの、短時間でアドバンテージを失ったショックは大きい。
だが、前半で相手の力を引き出せたことはむしろ好都合かもしれない。
これまで栄泉船橋に破れたチームは、終盤のカウンターに対応しきれず押し切られたパターンが多いと思われる。
本来であれば温存していた国府が動かざるを得ないほど、栄泉船橋も追い詰められていたわけで、後半から対策されるリスクを伴っている。
問題は、どうやって止めるのかということ。
ワラビーズに手立てはあるのか?
攻撃特化と守備特化
深津監督の出した答えは意外なものであった。
浦和邦成との試合後に選手へ転向した、初心者・越前佐和の起用。
能見コーチも気付いていないようだが、越前には一つだけ傑出した能力がある。
キックもドリブルもトラップも全然ダメだが、彼女だけが恩田と周防をおさえられるという。
ちなみに、男子サッカー部との合同練習の際にはタケの飛び出しからの決定機を潰しているし、守備に関しては当時でも様になっていたと思う。(19話参照)
とは言え、初めての試合は不安でたまらないはず。
ここでの深津監督の煽りがうまかった。
越前にとって最高に燃える言葉を選んでるんだよね。
「10番をおさえて、恩田が日本一だと証明してこい」
それで表情が変わる越前も素直な反応でかわいいところ。
恩田と越前がついに同じピッチに立つ。
子供の頃から、ずっと一緒にいながら最近までは考えられなかった舞台だ。
しかも試合を左右するかもしれない選手としての登場とか胸熱すぎる。
国府を相手にどこまでやれるのか楽しみである。
この回は7巻に収録予定。発売日は10月17日!