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「さよなら私のクラマー」35話(新川直司)興蓮館高校の切り札

「さよなら私のクラマー」(新川直司)35話より、藤江梅芽は厄介な選手

「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。

月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。

35話は、藤江梅芽を擁する興蓮館のターンが始まる。

 

前回はこちら。

天才・藤江梅芽覚醒なるか?

興蓮館高校の躍進の立役者であり選手たちの精神的な柱・藤江宇海の妹、梅芽。

まだ1年生の彼女は、チームに必要な最後のピース。

久乃木学園を倒して高校日本一になることを目指していた姉の宇海は、彼女が入学してくる今年を勝負の年と考えていた。

自分や来栖たちが及びもつかない才能をもっていることを感じているからだ。

「さよなら私のクラマー」(新川直司)35話より、世界一のフットボーラーのお姉ちゃんにして
(「さよなら私のクラマー」35話より) 

一緒にインターハイに出ることは叶わなくなったが、その先にはもっと大きな夢がある。

それは妹が世界一のフットボーラーになる姿を見届けること。

恩田や井藤、国府の時も出てこなかった世界という言葉。

登場人物の中でも並外れたキャリアを持つはずの能見を超える逸材なのかもしれない。

試合前のやりとりでは、インハイ組からの飛び入りメンバーの中には入っていなかったと思われる。

おそらくは姉の事故を受けての精神状態を考慮してインターリーグの方に同行していたのだろう。

「さよなら私のクラマー」(新川直司)35話より、藤江梅芽の働きぶり
(「さよなら私のクラマー」35話より) 

まだ遠慮がちで自分の持つ才能に自覚が薄い梅芽がその真価を発揮する最初の試合が蕨青南戦である可能性も?

インハイ組との連携も取れていて、次の世代では間違いなく彼女を中心としたチームになるだろうという気はする。

十分に厄介な選手なのだけど、この試合でリミッターの外れたプレイを見せられることになるはず。

ブレイク・スルーが待たれるのは恩田もなんだけど、ここのところおとなしすぎじゃない?

「さよなら私のクラマー」(新川直司)35話より、興蓮館の目標は久乃木に勝つだけではない?
(「さよなら私のクラマー」35話より) 

梅芽の機能しだした興蓮館を相手に、ワラビーズはどこまでやれるのか。

勝てる気は全然しない。

ただ、解説の浦川によると興蓮館の戦い方には疑問な点があるようで…

そこが付け入る隙になるのか、女王の風格を見せつけられるのか、はたして。

あとがき

今回までの内容が9巻になると思う。

発売日は6月17日に決定。

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