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「MAO」10話(高橋留美子)教団の地下で見たものは?

「MAO」(高橋留美子)10話より、鐘臨教の教祖・鐘呼と対面する摩緒

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

10話は、地下の隠し部屋を発見した菜花たちだったが…

中学三年の黄葉菜花(きば なのか)は自身の事故現場を通り大正時代へ行って以降、身体に変化が。陰陽師・摩緒は自分と同じ猫鬼の呪いと推測。共に謎を追う中で猫鬼と同じ「寿命を操る」教祖がいる教団を調査する一行だが…

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)10話 ―教団の裏側―」より)

 

前回はこちら。

隠し部屋に閉じ込められた菜花たち

教団の屋敷を捜索中、何者かに地下の隠し部屋へ閉じ込められてしまった菜花と乙弥。

呪法の書かれた書物に更なる秘密をも知った彼女たちに、おとなしく帰される道はない。 

「MAO」(高橋留美子)10話より、教団の始まりと幼い頃の鐘呼
(「MAO」10話より) 

教祖である鐘呼(しょうこ)と教団を束ねる宗玄とが同じ目的を持っているのかどうか、確かなことは未だ不明ではあるものの、互いを気遣っているような所も察せられる。

教団設立以前の、小さな占い所だった頃のお付きの男性が宗玄と同一人物であるならば、実は親子の可能性も考えられる。

もしくは視える力を理由に疎外された彼女に、居場所を与えた人物かもしれない。

成長とともに力を失いつつある彼女の最後の大仕事は、やはり「この世の終わり」と例えられる災害を回避することだろうか。

そのためには、教団の黒い部分にも目を瞑ろうと覚悟を決めているとしても不思議はない。 

「MAO」(高橋留美子)10話より、教団本部の地下から脱出する菜花
(「MAO」10話より) 

となれば閉じ込められた菜花たちも危険なのである。

彼らにとっての誤算は、菜花たちがただの人ではないということなのだが。

鬼神の報告により駆けつけた摩緒登場の絶妙のタイミングがすごくらしいなと感じる。

主要メンバーが揃ったところで、いよいよ教団との直接対決になりそうだ。

「MAO」(高橋留美子)10話より、黒幕の宗玄に見つかる摩緒
(「MAO」10話より) 

邪魔な者のいない場所で、摩緒と宗玄の呪法合戦となるか?

ついに彼の陰陽師らしい戦いが見られるかもしれない。

 

 

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