「赫のグリモア」はA-10(エーテン)による漫画作品。
別冊少年マガジンで2018年9月より連載を開始した。
12話は、閉鎖空間の中で絶体絶命の若葉たちの反撃が届くか…
大麦若葉は「魔獣」赤ずきんと契約し、「書の魔導士」の使命を曾祖母・茜から引き継ぐ。魔導士の組織『機構』(ゲゼルシャフト)に加入し、魔導士を襲う組織『兄弟団』(フラタニティ)と戦う事を決意した若葉。が、その矢先『兄弟団』団長が目の前に現れ戦闘に。
(前回までのあらすじ:「赫のグリモア(3) (週刊少年マガジンコミックス)」より)
前回はこちら。
あかずきん vs. ヨルムンガンド
『兄弟団』団長を相手に戦いを挑んだ若葉と乃恵瑠の狙いは、彼のスーツ内にある武器庫にあった。
彼女たちの武器では団長に有効なダメージを与えられないとしても、本人の描いたものなら話は別だろうとの判断である。
捨て身とも言える攻撃の甲斐もあり、なかなか強力なアイテムを手に入れることができたようだ。
若葉の引きの強さもあるが、これは『機構』本部の破壊用にでも用意したものなのだろうか。
その威力は抜群で、結果として異空間を彷徨っていたあかずきんの道標となった。
今回は、戦列復帰のあかずきんとヨル君の対決。
戦闘続行の難しい魔導士たちに変わり、両者の魔獣による戦いである。
あかずきんが最強の魔獣と呼ばれているのに対し、ヨル君も団長の信頼の厚さを見るに相当の実力者であると考えていいだろう。
戦闘に特化してはいなさそうだが、空間操作をうまく利用して防御から反撃につなげている。
これを高い精度でやられるとチートスキルっぽいけど若干のタイムラグがあるのが弱点か。
反応される前に当てるスピードや角度からの攻撃が必要かな?
その点、星河美冬の一撃はそこを理解した上でのものだったんだろうね。
近接戦に滅法強い団長との組み合わせは厄介となる。
幸い、再戦までには日数が掛かかると思われるので『機構』側の対応がどうなるのか気になるところ。
とりあえずは竜胆などの所属する対魔導士重犯罪の班が担当なのだろうか。
団長クラスを相手にするなら特別編成も必要になってきそうだ。
ひとまず一件落着と言いたいところだけど、最終ページの煽り文がずいぶんと不穏じゃないか。
若葉の消耗が思いの外深刻なのか?
単行本3巻は2019年12月9日に発売。