「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
34話は、第2の試験3日目、ココたちの用意したとっておきの魔法とは?
前回はこちら。
魔法使いを目指すことになったココは、キーフリーに弟子入りする。ある日、同じ弟子であるアガット達が、「第2の試験」をうけることに。だが試験中に「つばあり帽」の妨害が入り試験は中断し、キーフリーは負傷。治療のため魔法使いの本拠地・大講堂に向かった一同は、三賢者・ベルダルートからの再試を受けることに。魔法使いの頂点である彼を驚かせるという難題に、ココたちが出した答えは…?
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
【お知らせ】本日8/22発売のモーニング・ツーに『とんがり帽子のアトリエ』第34話が掲載されています。大講堂での再試験、期限の最終日が迫る中でココたちがそれぞれ作った魔法とは?本誌の方もぜひよろしくね!
— 白浜鴎 (@shirahamakamome) August 22, 2019
ちなみに賢者ベルダルートは2巻でもちらっと出演してもらっています。若い。 #Δ帽子 pic.twitter.com/T1gA12huhP
2巻にベルダルートが!? これは気付かなかった。
再試験3日目
三賢者の一人ベルダルートに課せられた試験に挑むココたち見習い魔法使いたち。
3日の内に試験官である彼を魔法で驚かせることができれば合格というシンプルながら難しい問題に頭を悩ませていたところであった。
それぞれの得意な魔法は披露したものの及第点には至らず途方に暮れるが、オルーギオのアドバイスの中にヒントがありそうだ。
試験内容を依頼としてとらえ、クライアントの望むものを提供しようとの転換である。
ベルダルートが望むものとは即ち「楽しい驚き」に他ならない。
自分たちに何ができるか、から何をすれば喜ばれるかに思い至った時、彼女たちの選択も変わってくるだろう。
おまけにみんなで協力するのに向いている方法だと言えなくもない。
何よりアガットをその気にさせたという意味でも大きい。
アガデレ(2度目)。
ココたちの考えた魔法とは何か?
相手を驚かせる方法とは、何も高難易度の魔法だけにできるわけではない。
組み合わせと見せ方で、わくわくするものにすることも可能なのだ。
子供たちもいい仕事をしていた。
好奇心旺盛な彼らは、楽しいことには敏感だし、それをより味わうためにはどうすればいいかを知っている。
ベルダルートがいつも子供たちと一緒にいて楽しそうなのは、自分が意図しない驚きをくれることも理由なのだろうね。
その結果は言うまでもない。
次に目指す試験をクリアすれば、ココにとっては待望の図書の塔への道がひらけることになる。
先は長くとも希望が見えてきたことで学びへのモチベーションも高まるだろう。
その頃にはどんな魔法使いに成長しているのか。
キーフリーの怪我が回復する頃には、この大講堂へ呼ばれた本当の理由が明らかになるはず。
重大な決断が迫っているような雰囲気だが…
6巻の発売日は2019年11月21日に決定!
限定版は単行本未収録のイラストを収録したスケッチブック付き。