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「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)キラッッキラなお嬢さまは格ゲーマー!

コミックフラッパー新連載「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)1話扉絵

「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」は江島絵理による漫画作品。

月刊コミックフラッパーで2020年1月より連載を開始した。

今度の新作は「百合」×「格ゲー」!!

少女は「お嬢さま」に憧れている。だが……。

お嬢さま学校で繰り広げられる熱き対戦格闘ゲーム開幕!! 彼女たちの熱量を目に焼きつけろ! 

(「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」より)

初の巻頭カラーとのことである。前回がWeb連載だったのもあるが、ちょっと意外。

お嬢さまのキラッッキラ

深月綾(みつき あや)がお嬢さま学校として知られる黒美女子学院の外部生として入学したのは、夢中になれるものを見つけるためだった。

かつて持っていたはずのキラッッキラな時間を再び取り戻そうと、思い切って環境を変えてみることにしたのである。

幸いにしてクラスメイトたちは親切で、学校生活にも馴染んできたようであるが、ただ一つ、ごはんだけは苦労しているらしい。

「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)1話より、うまかっちゃんが食べたい
(「対ありでした。」より)

慣れ親しんだ庶民の味をどうしようもなく欲するときがあった。

手に入れにくい環境に置かれればなおさらである。

お嬢さまはうま○っちゃんを食べたりしないのだ。

 

そんなお嬢さまたちに、憧れられているお嬢さまがいる。

白百合さまと呼ばれる可憐な少女である。 

「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)1話より、優雅な白百合さま
(「対ありでした。」より)

綾と同じ外部生でありながら、その優雅な身のこなしは学校中の注目の的であった。

思わず息を呑む存在感と身に纏ったオーラは、綾の目指すお嬢さまの姿と言ってもいいかもしれない。 

どうやったらあのようにお嬢さまらしくなれるのか。

そのキラッッキラな彼女の秘密を、思いがけず綾が知ってしまったことから、二人の特別な関係が始まっていく。 

 

その秘密とは…

お嬢さまは、格ゲーマーだったのだ。

「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)1話より、お嬢様の秘密を知ってしまう
(「対ありでした。」より)

作者は、前作「柚子森さん」でも入力テクニック描写を一番のこだわりポイントに挙げるくらいの格ゲー好きとして知られている。 

それが今回、「格ゲー」と「百合」という持ち味を生かしきった作品を送り込んできたのである。

その熱量たるや、1話目の濃厚さにお腹いっぱいで放心させられるほど。

2年近くの沈黙を破った新作は、待ちわびて高まった期待を軽く超えてきた。

こんな漫画が読みたかった。

「対ありでした。〜お嬢様は格闘ゲームなんてしない〜」(江島絵理)1話より、格ゲーマーですよね
(「対ありでした。」より)

対戦中の白百合さまの姿を見て、ゲームタイトル(Iron Senpai 4)の略称である「π4」を思わずつぶやいてしまったことで、格ゲーの知識がバレてしまった綾に対し詰め寄るシーン。

お嬢さま育ちで周囲に格ゲー好きがいなくて、ゲーム仲間に飢えてるのかな?

 

彼女たちの通う学校では、ゲーム禁止で過去に退学させられた生徒もいるらしく、部を立ち上げての活動は難しいだろう。

当面は秘密の場所で二人きりでの対戦とネットでの活動が続いていくのかもしれない。

一緒にゲーセンに出掛けたりとかも楽しそう。

 

掲載されているコミックフラッパーは電子版の発売日が数日遅れるのがつらいところ。

そういうのやめて。

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