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「MAO」37話(高橋留美子)退魔の槍の襲撃

「MAO」(高橋留美子)37話より、槍を持つ式神と対峙する菜花

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

摩緒を襲う新たな刺客の正体とは?

 

前回はこちら。

これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――

中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はひょんな事から大正時代に漂流。陰陽師の摩緒(まお)と出会う。同じ猫鬼の呪いにかかる摩緒は寿命を操る秘法の生贄らしく5人の兄弟子から狙われているようだ。多くの刺客に襲われる中、九百年前、猫鬼を貫いた槍を持つ謎の式神と対峙し…

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)37話 ―蠱毒の壺―」より)

退魔の槍が摩緒を襲う

900年前に猫鬼の体を貫いた槍が再び姿を現した。

最凶の蠱毒と呼ばれた猫鬼を追い詰めたのは傷の大きさもあるだろうが、槍の持つ力に寄るものも少なくないようだ。

敵の式神はこの槍を退魔の槍と呼んでいる。

刃に貼られた呪符がいかにもそれっぽいのだが、相手の妖力を奪う効果があるらしい。

「MAO」(高橋留美子)37話より、槍に貫かれる摩緒
(「MAO」37話より) 

因縁の呪具が、今度は摩緒を襲う。 

そしてこれは偶然ではなく、敵にとって計画通りなのだろう。

前回の藻久不は猫鬼と摩緒の関係を知っていたし、今回診療所から盗ませた蠱毒の壺を持ってこさせたのも、摩緒の命綱であることを分かっているからだ。 

長く生きて限界の近付いた体を、蠱毒を摂取することで繋いでいる。

彼にとって弱点となるため離れさせようとしているのかと思いきや、摩緒を攫う際に一緒に持っていこうというのだから相当の自信があるのだろう。

実際、菜花が駆けつけなければ危ないところだったのだが。

「MAO」(高橋留美子)37話より、槍を持つ式神に逃げられる
(「MAO」37話より) 

この式神も例に漏れず水属性である様子。

見た目の印象は河童っぽいけど、実際は蛇関係なのかな?

撃退には成功したもののの、倒すのは厄介そうだ。

核になっている部分を潰さないといけないタイプかも。

「MAO」(高橋留美子)37話より、蠱毒の壺が割れた
(「MAO」37話より) 

問題は蠱毒の壺が割れてしまったこと。

摩緒が深手を負い、一番必要なときに中身がこぼれてしまっている。

今回は間に合ったとしても次回以降がどうなるか。

乙弥が大事に育てていた秘蔵の壺なのに。

 

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