「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
46話は、帝都に現れた御降家の情報を追う摩緒たちだが…
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂流。。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師の摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐために必要な生贄。故に5人の兄弟子に命を狙われている。政財界のサロンに水の兄弟子・不知火の手下らしき女が現れると知った摩緒。木の兄弟子・華紋と共に潜入する事に…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)46話 ―幽羅子―」より)
御降家の使者に接触を図る
御降家の帝都進出の噂を探るため、政財界のサロンに潜入することになった摩緒と華紋。
とある華族の屋敷に出入りしている謎の女と接触することが目的である。
潜入捜査は鐘臨教の事件以来だが、今回は菜花たちは外で待機らしい。
期待した華やかなパーティーではなく、おじさんたちの会合のようなのでここは仕方がないだろう。
残念がる菜花に気遣いを見せる乙弥が優しい。
サロンのメンバーの間では御降家の噂はすでに広まっていると見えて、その使者とされている幽羅子は歓迎ムードである。
彼女の場合、華紋の催眠術に近い能力を持っていると思われるのでその効果によるものが大きいだろうが、この点に関して気になる出来事があった。
建物から逃走しようとした彼女を止めに入った菜花を、一言で怯ませていたこと。
幾重にも重なる強制句に、菜花が危険を察知する。
これが本来の力なのだろうか。
この日の幽羅子の印象は普段と違っていたこともあり、複数の人格を使い分けているのではという気もする。
あるいは憑依系の術を使うとか。
名前からくるイメージもあるけれど、摩緒たちが知らないことを考えると偽名だろうね。
素顔があの人に瓜二つというのも、どう解釈するべきか。
本人なのであれば、ある意味御降家を名乗ることにも正当性が出てくるが。
再興した先に見ているものはなんだろう。
前回の予告にあった超重大告知の内容は「半妖の夜叉姫」のアニメ化情報で、本邦初公開の文字があった。
先週末に突然行われた情報解禁は予定外のものだったようだ。
紙版はポスター付き、電子書籍版は見開きのデータ付き。
単行本5巻の発売日は2020年8月18日。