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「【推しの子】」7話(赤坂アカ、横槍メンゴ)ルビーの中に眠る才能

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)7話より、幼稚園に入った双子

「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。

週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。

 

前回はこちら。

[第7話] 【推しの子】 - 赤坂アカ×横槍メンゴ | となりのヤングジャンプ

期間限定で試し読みもできる。

アイドルへの第一歩

親子初共演となった映画の依頼は、五反田監督の意図したとおりアイに注目を集めることに成功した。

そのせいもあってか、早熟な赤ん坊が必要以上に好奇の目にさらされることもなく済んだようだ。

いずれ本格的に活動を始めた後にお宝映像として発掘されるのかもしれない。

そんな彼らも幼稚園に通う年になる。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)7話より、お遊戯の時間をおそれるルビー
(「【推しの子】」7話より) 

贔屓目な母親の言葉に違わず、かわいい姿を見せてくれそうな双子たちだが、ルビーには恐れていることがあるらしい。

それは、お遊戯会でダンスを披露すること。

アイのライブ映像を何千回と観てきた彼女には、踊りや振り付けに関して一家言ありそう。

でもそれを自分ができる気がしないのである。 

もちろん同じレベルが求められるわけではないのだけれど、前世での記憶がトラウマになっているようなのだ。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)7話より、過去を話したがらないルビー
(「【推しの子】」7話より) 

若くして亡くなった彼女は、人生のほとんどを病室で過ごす不自由な生活を強いられていたこともあり、そのぶん新しい人生を全力で満喫している。 

これまでは大好きな推しである母親に甘えることを最優先してきたが、今回の件が転機となりそうだ。

将来アイドルとして活躍するはずの彼女の素養が、ここから育まれていくのだろう。

なにせこれから全盛期を迎えようとしている憧れの相手が手本になってくれる最高の環境に身を置いているのだから。 

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)7話より、ママを信じて
(「【推しの子】」7話より) 

無意識に転ぶ準備をしてしまうルビーに気付いた母の言葉で、未知の世界へ一歩踏み出すことになるのか?

 

ここまで親子のほっこり成長物語が続いて忘れていたけれど、不穏な空気が再び漂いだしている。

ゴローが転生するきっかけになった事件の犯人は未だ捕まっていないし、関係者の生活を守るためには秘密裏に処理する必要があるだろう。

このへんのサスペンス要素をどう絡めていくのかにも注目したい。

個人的にはほっこりのままでもいいんだけどね。

 

単行本1巻は2020年7月17日発売!

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