「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
8話は、すずの思いが祭里に届く!?
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
祭里の部屋に忍び込んだのは…?
ドラマみたいに、祭里の術がキスで解けるなら…
すずが学校で話題になった一件を思い出していた夜、風巻家に忍び込む人影が確認されている。
それは祭里でさえ本物と見紛うほどすずそのものの姿であった。
祖父の話によると、それは「オモカゲ」ではないかとのこと。
生霊やドッペルゲンガーとも呼ばれるもので、妖が化けた姿と違い見分けが付かないのも無理はない。
特に彼女の場合は妖巫女としての力のせいか、一般に知られているものとは異なる特徴を持つようだ。
それは分身と感覚を共有していること。
本体の意思や願いを反映していながら、コントロールは効かないという少々やっかいな存在とも言えるだろう。
出歩いた先で危険な目に遭ったりしたら、と考えると放ってはおけないのである。
今回は共有した感覚を頼りに探し当てる方法を取ったが、本人が何を望んでいるかという点から導き出すケースもあり得る。
要するに、すずが祭里にキスをしたのはオモカゲが勝手にやったことではないと判断できるわけなのだが…
これは二人の間での秘密になるのだろうね。
シロガネは一部始終を見ていたようだけど。
オモカゲの確保に当たっては、祭里とシロガネの初めての協力も見られた。
幸いと言っていいのかどうか、すずの食いしん坊キャラが解決を早めた形かな。
妖巫女の能力で発現しやすかったのもあるが、祭里と食べ物に対しての思いの強さが伝わってくるという意味では微笑ましいエピソード。