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「さよなら私のクラマー」51話(新川直司)選手権予選開幕! 新しい戦術の手応えは?

「さよなら私のクラマー」(新川直司)51話より、もうちょっとあいつらとサッカーを続けたい

「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。

月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。

選手権予選に挑むワラビーズ、新しい戦術の手応えは?

 

前回はこちら。

予選リーグが始まったが…

新しい戦術を叩き込んだ合宿を終え、選手権埼玉予選へと挑んだワラビーズ。

初戦の結果はというと…

「さよなら私のクラマー」(新川直司)51話より、敗戦にショックを隠せない選手たち
 (「さよなら私のクラマー」51話より)

かつて戦ったライバルたちと再び相見えるためには、上の大会まで勝ち進む必要がある。

狙うのは関東予選への二つの枠。 

ただし浦和邦成の存在を考えれば、残り一つを他のチームで争うことになりそう。

決勝戦へ進むまで、彼女たちは負けるわけにはいかないのだった。

インターリーグでの健闘に合宿での日々を経て、自分たちがどれだけ成長したのか実戦で確かめたい気持ちもあるだろう。

県内ではすでに強豪校のうちに数えられてもいいんじゃないかと思うほどの戦力は持っているはず。

そこへ来ての敗戦からのスタートは選手たちにとってだいぶ堪えたようだ。

「さよなら私のクラマー」(新川直司)51話より、チームを後ろから支えてやるんだ
 (「さよなら私のクラマー」51話より)

中でも守備陣をまとめる宮坂は責任を感じていた。

後方からのロングフィードが有効な場面で、自分が正確に蹴れていれば結果は変わっていたんじゃないかと。

彼女はもともとキックに苦手意識を持っていて、船橋戦あたりから積極的になったものの、まだ課題は残っているらしい。

伸び代があるということでもあるのだけどね。

そんな彼女に深津監督が伝えたことは、 という流れ。監督からすれば負けたとしても想定内だったのだろう。

勝つに越したことはないけれど、実戦の中で修正点を見つけることに意味があった。

結果は伴わなかったが形はできていたと。

「さよなら私のクラマー」(新川直司)51話より、勝利を祝う深津監督と校長
 (「さよなら私のクラマー」51話より)

むしろ躍進の手応えをつかんでいたというところか。

そのための得がたい経験として糧にできればいい。

たださすがにこれ以上は負けられないのも事実である。

これから一戦ごとに精度が上がっていくことだろうが、そろそろ強いワラビーズを見たいのだ。

久々の登場で忘れられている校長先生。

この人はいったい何者なんだろうね。

深津監督就任時のコネといい、能見コーチの勧誘といい、裏で支えてくれそうな感じはするけれど。

 

単行本13巻は2020年10月16日発売。

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