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「【推しの子】」15話(赤坂アカ、横槍メンゴ)アクアが重曹ちゃんとドラマで共演へ

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)15話より、アクアのドラマ出演を知ったルビー

「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。

週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。

15話は、アクアのドラマ出演が決定、ただし少々問題があるようで…

 

前回はこちら。

【公式】『推しの子』PV - YouTube

単行本1巻の発売を記念してPVも公開された。

アクアのドラマ出演が決定

重曹ちゃんこと有馬かなの推薦で、アクアのドラマ版『今日あま』への出演が決まった。

原作コミックはアクアの部屋にも置いてあるらしく、それを読んでいるルビーもよく知っているようだ。

かつてのアイの言葉を忘れていなかったことへの安堵と、先を越されてしまった悔しさの交じる複雑な感情が見て取れる。

彼女にとっては個人的な願望だけでなく母が夢見た未来でもあるので、確かな前進と言えるだろう。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)15話より、『今日あま』ってこんな作品だったっけ?
(「【推しの子】」15話より) 

Webで公開されているドラマはすでに中盤で、途中からの参加のアクアは最終話に滑り込む形となる。

実際の映像を観た苺プロの面々の反応はといえば…

あまりのショックに困惑を隠しきれていない。

ルビーとミヤコの対比が理想と現実の厳しさを物語っているようだ。

重曹ちゃんの言っていた「多少問題のある現場」 というのがこれのことなのだろう。

どちらかといえばスタッフたちとの人間関係の方かと予想していたが、客観的に見える部分に影響があるとなると厄介かもしれない。 

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)15話より、今回のドラマの演出意図
(「【推しの子】」15話より) 

今回は売り手側の都合が前に出過ぎて作品の質が犠牲になるケース。

出演するモデルたちを売り出すのが目的なので、彼らの知名度を上げることができれば企画としては成功だと。

商業ベースでやる以上、必ずしも芸術的な動機で制作されるわけではないが、それにしても極端に出た例である。

重曹ちゃんはその中でヒロインとして相手役を務めながら、何とか観れる作品に持っていけるような仕事を求められている。

そのためには、彼女だけがいい演技をしても解決しない。

かなり難しい役割を担っていると思うが、これこそ子供時代のアクアが五反田監督から学んでいたことなのである。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)15話より、役者に大事なのはコミュ力
(「【推しの子】」15話より) 

皮肉にもかつての二人とは反対の立場になっているようだ。 

「役者に大事なのってコミュ力よ」

この言葉は、才能がないと諦めかけていたアクアが自分の持ち味を思い出すきっかけになるのでは。

しかし重曹ちゃんは頼もしく成長したね。

アクアとの出会いだけでなくキャリアを積み重ねる中で模索してきたのだろうけど、彼女のプロ意識はアクアやルビーが見習うべき点か。

ちなみに双子たちの重曹ちゃんに対する呼び方は「ロリ先輩」なのだけど、これからの変化が楽しみだ。

 

単行本2巻は2020年10月16日に発売予定。

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