「BURN THE WITCH」は久保帯人による漫画作品。
2018年7月に週刊少年ジャンプで創刊50周年記念企画の一つとして読切掲載され、2020年8月よりシリーズ連載を開始した。
全4回になるとのこと。
『BLEACH』の久保帯人、全世界待望の最新作!!
2018年に圧倒的反響を呼んだ最新読切が待望のシリーズ連載化!! 魔女たちが、今再びリバース・ロンドンを飛ぶ!! 全4話シリーズ連載開始!!
(「BURN THE WITCH」 より)
前回はこちら。
静かな休日の朝から一転
ウイング・バインド内で保護対象になっている、ドラゴン憑きの少年バルゴの管理を任されている笛吹き隊の凸凹コンビの二人。
彼女たちは週替りで管理を交代しているらしい。
今週はのえるの担当なのだが、そこはなんと本部の建物ではなく彼女の自宅のようだ。
しかもカーテンを一枚隔てたのみの空間である。
24時間体制で管理するということなのだろうが、何というご褒美か。
不用意に開けたらひどい目に遭いそうだけれども。
「CLOSE TILL YOU DIE」と「WELCOME」の文字が両者の距離感を表している。
それに加えてニニーが独占欲を剥き出しなところが微笑ましい。
のえるのこと大好きじゃないの。
この日は彼女たちは休日で、ゆったりとした朝の時間を迎えていたわけなのだが、主任を通じて緊急の依頼が入るのである。
リバース・ロンドンの西地区でドラゴンの違法飼育の通報があったのだという。
この町では一般人がドラゴンと接触した場合、それが故意でなくとも重い罰が課せられる。
情報が確かならば由々しき事態であるし、誤報だとしても放ってはおけない点が厄介だろう。
それが抑止力として働くことも期待できるものの、過剰に恐れられることで仕事は増えそうだ。
実害がない分、いくらかましなのだろうか。
確認だけで済むのならそれに越したことはないのかも知れない。
今回の任務、突然の休日出勤だとは言え、破格の報酬とドラゴンを引き寄せる体質のバルゴの同行が条件になっているあたり、どうもあやしいのである。
前回に登場した組織の幹部たちによる最高意思決定機関「トップ・オブ・ホーンズ」がどこまで関わっているのか。
事件に便乗しての呼び出しというのも考えられるが、最初から仕組まれている可能性も否定できないところが恐い。
先日の市街の騒動も、バルゴを保護対象にしていなければ防げた問題だった。
そのことを理由に拘束する手もあると思うが、さらなる理由が必要とかどさくさに紛れて亡き者にしたいとかの場合もあるだろうか。
ニニーがフロント・ロンドンで活動しているアイドルグループ「CECILE DIE TWICE」のメンバーも登場し、魔女として以外の顔も窺える。
相手はニニーに対して執着しており、近付く者に敵意を抱くようなのだが…
ちゃん付けで呼ぶのえるも対象として狙われることになるのか?
ちなみに2話のサブタイトルは「Ghillie suit」。
何らかの陰謀が動き出しているのは間違いない。
単行本1巻は2020年10月2日発売、同日にはアニメ版の公開も予定されている。