「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
66話は、不知火の社へ突入した摩緒たちが迎撃を受け窮地に陥る。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂着。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師・摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐ為に必要な生贄で、5人の兄弟子に命を狙われている。怨敵・不知火との闘い。彼曰く水の姉弟子・真砂の死で後継者争いの呪いは彼に移った模様謎も残る中、戦闘は激化し…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)66話 ―邪気の中―」より)
激突! 不知火戦
海底の社で不知火と対峙した摩緒と華紋。
二人は不知火の逃亡の心配もしていたようだが、むしろ待ち構えていたのは相手の方である。
建物の中に入ってしまえば、実力的に負けるはずはないと考えていたのだろう。
しかしここは海の中なので、侮ることは危険が伴う。
社の中を海水で満たされ一気に形勢逆転となってしまった。
地下水路の時は決して水に入ろうとしなかった華紋が、今回は冷静さを欠いているように見える。
このまま溺れ死んだりとかはないだろうけど、直接の攻撃だと危ないのだろうか?
20年前の白眉と百火の戦いではお互いの術で傷が残っているし、これはかなりピンチかも知れない。
珊瑚で押し潰されれば致命傷にもなり得るような…
一方の摩緒は邪気の中から現れる妖たちに囲まれていた。
邪気は幽羅子から生じるものと考えてよさそうだが、付随するものには関知していない感じかな。
彼女の摩緒に対する感情が何なのか、今回の件で多少は見えてくるといいのだけど。
際限なく湧いてくる妖たちを片付けて不知火の元へたどり着くのは容易ではない。
状況を打破できそうな菜花たちも、土人形の崩壊で社内への避難を余儀なくされる。
これで退路も無くなった。
戻れないほど深い場所ではなさそうだけど、再び結界で閉じ込められたら絶体絶命である。
一方的に押されていて活路を見出だせない状況。
助けに来たはずの真砂に助けられるような展開になるのだろうか。
乙弥の持つ形代を摩緒に届けられれば、あるいは反撃の緒が見つかるかもしれない。