「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
67話は、不知火の水攻めで苦戦する華紋に救いの手が。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂着。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師・摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐ為に必要な生贄で、5人の兄弟子に命を狙われている。怨敵・不知火との闘い。彼曰く水の姉弟子・真砂の死で後継者争いの呪いは彼に移った模様。謎も残る中、水攻めで危機!!
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)67話 ―加護―」より)
陰陽師たち一堂に会する
海底の社で不知火を追い詰めたつもりが逆に水攻めで窮地に陥った摩緒たち。
特に珊瑚に閉じ込められた華紋は絶体絶命かと思われた。
破軍星の太刀でも傷一つ付かない固さで、自力で抜け出すのは困難だろう。
そんな彼らを救ったのは、社に捕らわれているはずの真砂だった。
そして助っ人の土の術師・夏野である。
土は水に強いというのもあるが、鮮やかな手際はさすが五色堂に呼ばれただけあるね。
本殿を満たす水さえなければ戦いを有利に進めることもできるはず。
しかし不知火はなぜ華紋を水攻めするに留めたのか。
珊瑚でそのまま圧死させることも可能だったろうに、いまいち本気で倒そうとしているのかどうか疑問である。
結果として真砂の加護を受けた華紋の復活を許してしまった。
これで再び形勢逆転、不知火はまた追い詰められる側に回るかというと、表情には余裕が見える。
理由は幽羅子の存在にあると思われた。
御降家を御降家たらしめている者、彼女の禍々しい邪気はどれだけの力を秘めているのか。
加えて、以前摩緒を拉致しようとした槍の式神がいる。
あれ以来登場していないが、いざとなったら呼び出せると考えた方がいいだろう。
真砂に関する情報を得られたら、ひとまず退くのが得策かな?
ただ場所が場所だけに、そう何度も来れるとは限らないのも確かなのである。
夏野が次も協力してくれるとは限らないしね。
紗那の最後の様子を知りたい摩緒が突っ走らないといいけれど。