「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
22話は、戦いを終えた祭里とすずの決意。
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
辛くも勝利を得た祭里たち
人妖・日喰想介(ひのじき そうすけ)が巧妙に隠していた弱点を見破り、撃破に成功した祭里たち。
シロガネ・すず・祭里が揃っていなければ勝つことは難しかっただろう。
本来は相容れない存在だった人と妖が、共通の敵を持ったことで図らずも共闘関係を築けたという点では、新たな可能性をも見出せる。
あのクラスの敵が頻繁に出て来るのは困るのだけれど、今回の件も含めた異魂の増加は、周辺の妖たちの生態に影響を与えるかもしれない。
もし日喰の手引によるものだけが原因ならしばらくは平和になりそうだが、彼より強い敵が現れたときのことも想定していた方がいいだろう。
相手の弱点と祭里の技の特性が上手く噛み合ったおかげで結果的に何とかなったものの、完全に向こうが格上だったしね。
シロガネが魄をほとんど喰われたことで本来の力を失い、戻ることは当分できなくなった。
その代わり、封神の巻物を巡って争う必要もないわけで、風巻家で飼われている必要もないわけで?、その当たりのことはどうするのだろうか。
今まで通り同居してちょっとした用心棒あたりのポジションに収まるのかな?
ひとつだけ確かなのは妖の王の座が空白になってしまうことである。
いつ解けるかもしれない封印ではなく力を失ったとなれば、その地位を狙う者が現れそうだ。
これから小美呼市周辺がきな臭くなってくるかもしれない。
そんな状況を解決できるのは誰か。
王に相応しい力と信望を集め得る人材が身近に一人いるのよね。
そうきたかと。
人の身でありながら妖の王となれば、いつか両者の架け橋になることも可能だろうか。
彼女の子供の頃からの願いだった人と妖が仲良く暮らせる日常が、たとえ限定的にでも叶えられることになるかも。
それには周りのバックアップが不可欠で、祭里たち祓忍の意識も変わる必要があるのかもしれない。
なんか上手いこと収まったね。
シロガネ以外の王を、画楽が認めるのかどうかは気掛かりだけど。
人妖や異魂との戦いをわざとスルーしたのなら警戒はしといた方がよさそうだ。