「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
45話は、クスタスのための補助器具が完成し、彼に笑顔が戻る。
前回はこちら。
第2の試験に合格し平穏に戻ったアトリエに、カルンで出会った少年・タータが、魔法使いの祭り「銀夜祭」への出店を手伝って欲しいとやってくる。タータと行動を共にすることになったココは、クスタスに再会し足のけがで自由に動けない彼の現実を知る。魔法使いとそうでない人の違いに疑問を持ったココとタータは、魔法の力で彼の状況を変えようとするのだが、その姿を謎の少女が見つめていた。
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
昨日のイラストに反応たくさんありがとうございます…!キャラクターデザインはいつも悩んで決めているので(髪型パターンいくつも出したりとか) 気になる〜!って言って貰えるのは嬉しいですね。8巻にもチラッと登場予定なのでお楽しみに🎀#Δ帽子 pic.twitter.com/wYuqcuj16g
— とんがり帽子のアトリエ8巻12/23🎄白浜鴎 (@shirahamakamome) November 22, 2020
前回から新登場の魔法使いイニニアのキャラデザが公開された。ちびロールもいいね。
ココとタータの道具が完成
歩けないクスタスのために、オリジナルの魔法器を開発していたココとタータ。
本人の意見も参考にしながら、ついに完成に漕ぎ着けたようだ。
飛行もできるタイプの杖で、慣れてしまえば広範囲の活動も可能になりそうだ。
両手が塞がる問題はあるものの、使い方しだいなのかな。
これまで不自由していた、道の整備状況に左右されない移動ができるのは大きい。
入院中に得た薬草の知識と合わせて、日々の糧をまかなえる目処が立ったことは、クスタスの生きる支えになるだろう。
新たに文字も覚え、未来に対して希望を持っている様子も窺える。
一時期の塞ぎ込んだ姿からすれば、見違えた明るい表情に周囲も安心するに違いない。
少し前までの彼は、自身の境遇を呪い闇堕ちしかねない雰囲気だった。
このままココやタータと過ごす時間を重ねていけば、と思っていたのだが。
補助器具ができて移動がしやすくなったことが、彼らの街を離れる日を早くしてしまったようだ。
吟遊詩人にとって旅を続けるのは不可欠とは言え、もう少し様子を見てからでもよさそうなのだけど。
メンテナンスもあるし、せめて包帯が取れるようになってからとか。
クスタスを入院させるためにダグダも無理をしていたようなところもあるし、仕方のないことなのかな。
そして新キャラの名前が判明した。
イニニアと名乗り、魔法使い見習いのような少女の姿をしている。
杖を介して話すレスティスは師匠というよりは雇い主、あるいは両方なのだろうか。
注目すべきはリボンが形作るシルエットである。
これは予想外だったね。
つばあり帽へのこだわりを捨てているような、逆に執着しているような微妙なライン。
かつてはとんがり帽子だった者の成れの果てなのかもしれない。
隠密行動のためとか見習い期間を終えて初めて被れるようになる場合も考えられる。
つばあり帽を本物の魔法使いと呼んでいるが、表立って行動できない時点でね。
イグイーンたちのような見るからに不審者な連中と違って、こちらは布教活動担当なのかも。
単行本8巻は2020年12月23日、限定版も同時発売。
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