「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
72話は、加神家の少年・双馬を助けた摩緒たちだが…
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! i一行は獣を宿す呪いにかけられた一族・加神家と遭遇。その呪いは紗那に瓜二つの幽羅子が放つ邪気に似ていて――!?
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)72話 ―獣―」より)
獣を宿す一族の少年
自らの体に宿した獣を抑えきれなくなった兄を追って怪我をした少年・双馬。
摩緒の治療のおかげで大事には至らなかったものの、侵入された形跡が見つかった。
新しい宿主を必要としている相手に、一瞬の隙を狙われたらしい。
獣としても、より強い体が欲しいところだろうが、この双馬がその希望に叶うのかどうか。
駄目だったとしても繋ぎに使えればいいのかな?
本人はそれなりに自信があったようだし、執着を捨てるのは簡単ではなさそうだ。
純粋に強くなりたいではなく、獣を制御したいと考えている所が厄介かも。
この辺は加神家の関係者でないと分からない事情があったりするのだろう。
こだわる余りに弱みを握られる事態にならなければいいけどね。
気になる部分はと言えば、御降家につながる秘密を持っているのかということ。
幽羅子の邪気に似ているという部分が、獣型の妖というだけでなく直接的な影響を受けていたり出処が同じである可能性も否定できない。
白眉が裏で動いているということは何かはあるのだろうね。
その似ている部分が気になって調査に来たことも考えられるけれど。
彼も数十年前に社へ乗り込むまで現在の幽羅子の存在を知らなかったようだし、未だ謎の部分は多いのかもしれない。
白眉は何を企んでいる?
新しい戦力にするには不足だろうし、彼なりに真相に近付きたいと考えているとかかな。