「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。
週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。
29話、復帰したあかねのキャラを目の当たりにしたアクアやルビーの反応は?
前回はこちら。
あかねの完コピ振りに困惑するアクア
共演者たちの提案で、番組内でもキャラを演じることにしたあかね。
参考にする相手はアクアの好みのタイプと思われるB小町のアイである。
彼女の周囲を惹きつける力は、そう簡単に真似できるものではないとアクアは考えていた。
それは天性のものであり、得ようとして手に入るものではない種類の才能。
久しぶりに撮影に現れたあかねの姿は、そんな予想を覆すものだった。
重曹ちゃんの話しぶりだと、演劇の世界で彼女の名前を知らない者はいないくらいの有名人な印象さえある。
あかねも持っている人間だったということだね。
画面を通して見ていたルビーが思わずママと口にするほどなので、間近で接していたアクアは戸惑っただろう。
第三者からすればその反応は脈ありに見えたようだ。
ゆきとメムもサポート体勢に入っているし、番組終了までにカップル成立するのかどうかも見どころになってくる。
ただし、恋愛方面にはあかねも免疫がなさそうだ。
素に戻るところとか、いつもの姿とのギャップも魅力に置き換わっているのでこれは強いぞ。
このまま押していけばアクアを揺さぶれるのは間違いないのだけれど、アイが彼の母親だと知ってしまった時どうするのか。
気付かない内に相手のトラウマを掘り起こしていたとなると、お互いに傷付くことになるのでは。
とは言っても途中で止めるわけにもいかないだろうしね。
アクアとしては死ぬまで隠し通すつもりなのかな。
重曹ちゃんはインタビュー時点でアイ関連の話題を地雷と認識しているようだったが、どこまで知っているのか。
街でアクあかのカップリングの噂を耳にする重曹ちゃんも複雑な心境のはず。
番組内のことには立ち入れない歯痒さを抱えながら待つしかないのである。
下手をすると間に合わなくなる可能性も考えられるため、動くなら早めの方がいい。
実際のところ、アクアもどうしていいか分からないのではないだろうか。
担当医と患者として接した前世、親子として過ごした今世、そして成長した彼の前に新たな関係性が生まれようとしている。
どんなに似ていたとしても別人である事には変わりがないが、冷静に考えるためには少々時間が必要かな。
むしろ心配なのは不意打ちを食らったルビーなのでは…
単行本3巻は2021年2月19日発売。