「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
76話、摩緒のあとを追った菜花たちの前に、獣を従えた双馬が立ちふさがる。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 御降家が放つ獣の呪いを受ける双馬。獣を扱いたい彼は兄弟子・白眉の誘いで摩緒を裏切。摩緒は操り人形に!
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)76話 ―獣を斬る―」より)
双馬の獣と戦う菜花
白眉の罠に誘き寄せられ、傀儡の針を打ち込まれた摩緒。
警戒はしていたはずなのだが、双馬の裏切りに対してあまりに無防備だった。
あとは駆け付けた百火と菜花の活躍にかかっている。
ただでさえ強敵なのに、操られた摩緒と双馬も相手に加わっているのがやっかいなのだ。
しかも邪気の塊である獣には普通の物理攻撃は効かないという。
術を使えない菜花からすれば分が悪いか。
そんな彼女に対して呆れ顔の乙弥がきびしい。
普段が優しいだけに、これはきついね。
菜花は弟子でも助手でもないのだから強制される筋合いはないけれど、確かにそろそろ戦い方を覚えてもいい頃かな。
少なくとも自分を守れるくらいにはなっておきたいところ。
例えば身体能力を生かす方向での強化とか。
摩緒の刀を使ってそこそこ戦える菜花は素質があるはずだし 、属性の同じ夏野に基本の術を教わるのもいいかもしれない。
彼女たちが相手にする者の力を考えれば、それでも全然足りないくらいだけど今回の件がきっかけになるだろうか。
操られた摩緒は白眉に付いて行くのかというのも気になる問題。
そこまでの強制力が働くならかなりまずいことになりそう。
菜花の呼びかけに反応するのかどうかが分かれ目か。
今回も百火は地味にいい仕事をしていた。
摩緒の攻撃をかわしながら菜花の援護をしつつ白眉にも狙いを付けていたし、集団戦で力を発揮するタイプなのかな。