「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
31話は、画楽が妖巫女の存在を気にする理由が判明する。
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
歌川画楽と妖巫女の因縁
画楽の個展で見つけた絵の風景に、なぜか懐かしさを覚えたすず。
実際には行ったことのないその場所は、過去の妖巫女と縁のある地なのだろうか。
例の髪の長いすずの姿をした少女ならば答えを知っているのかも知れない。
そしておそらく描いた本人も。
今回はそんな画楽の持つ因縁に関わるエピソードである。
絵に描かれていた場所を訪れた祭里たちの前に現れたのは、付喪神の王と呼ばれる存在で、かつては画楽の主だったという塵塚怪王。
このタイミングで復活していたのは偶然なのかどうか。
少なくとも画楽は予測をしていたように見える。
祭里たちを陥れるつもりがなかったとしても、どこまで信用していいものか分からない胡散臭さは相変わらずだ。
妖巫女に対する害意はなさそうだが、その力を強める要因としての祭里の成長具合を見ていると言ったところだろうか。
現時点での祭里の実力からすれば、完全に敵対しないだけありがたいかも知れない。
意図的に成長イベントに導いてくれそうな気もするしね。
問題は妖たちを強くする要因の方かな。
人々の認識や信仰の多さが妖力に繋がるという基本的なシステムだが、それでいくと画楽はかなり有利な立場にある。
メディアへの露出を増やしているのはこのあたりが理由なのだろう。
あるいは今回の一件が一つの目的だったりするのかも。
塵塚怪王の支配から解放してくれた妖巫女の封印が解ける日に備えて、自らが強くなる方法を模索した結果なのだとすれば。
当時の妖巫女が先代で、例の髪の長いすずと同一人物なのだろうか?
だとすればその存在はかなり希少だということになる。
転生した噂が広まれば今まで以上に注目を集めるはず。
そんな彼女を守れるように祭里はもっと強くならなければならない。