「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
82話は、夏野の追っている一座を探しだした摩緒たち。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 平安時代に絶命寸前の夏野は謎の土人形と契約し存命した模様。その土人形との約束を果たすため怪しい一座に迫る!
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)82話 ―村芝居の一座―」より)
怪しい旅芝居の一座
夏野に取引を持ちかけた土人形の主が欲しがっているものとは何か。
近頃彼女が追っている怪しい旅芝居の一座が、それを持っているかもしれないらしいのである。
華紋に協力を要請したことで、摩緒たちも一緒に行動することに。
辺鄙な村ばかりを選んで興行を打つという手口のおかげで情報があまり回っていないようだが、彼らの訪れた村はことごとく消滅するというのだから穏やかではない。
住民たちの精を吸うのは生きるために必要なのか、それとも他に目的があるのか。
その部分に夏野が求めている理由があるのかも知れない。
彼女を生かし続けている相手は表に出てこれない理由がありそうだし、変わりに手に入れることで解決したりとか。
ただ900年も掛けてまだ探しているというのは悠長な話なので、これまで探してきた物の一つと考えるのが自然かな。
それだけの価値のあるアイテムを持つ敵のボスは手強いことが予想される。
率いる手下たちも、華紋には低級とは言われていたものの数が多いため菜花の出番もありそうなのだ。
前回の加神家の一件での戦い振りから、乙弥が刀を手渡してくれるのが優しい。
術を使えるようにならなくても、菜花にはこっちの強みがあるからね。
座長を務めるボスらしき女の怪しい右手が探しているアイテムだろうか。
はずれだとしても目的のヒントにはなるかもしれない。