「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
84話、久しぶりに摩緒の元を訪れた菜花。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 平安時代に絶命寸前の夏野は謎の土人形と契約し存命した模様。その契約で彼女は「ある右手」を捜索中だと判明した…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)84話 ―呪い遊び―」より)
学校内で呪われる事件が発生
夏野に協力しての右手探しが一段落し、少し月日が進んだか、菜花の時代では新学期を迎えていた。
この春から彼女は高校生である。
大正時代との行き来で忙しくしていたものの、中高一貫校なのもあって無事に進めたようだ。
不思議な結界で摩緒に出会ってから1年ほどが経っただろうか。
大きく変わったのは、マスクが手放せない世の中になったこと。
新型コロナを作中に取り入れてきたのはちょっと意外だったかな。
開始時点から令和の時代であることは明確にしてきたけれど、そこまで物語には影響が無いとの判断かもしれない。
SNSなどでは大正時代にウイルスが持ち込まれたらとの指摘も見られたが、その辺はあまり深く考えない方が良さそうだ。
進学の報告を受けた摩緒たちの反応には既視感があるぞ。
ここ最近の摩緒たちはと言うと、御降家関連の問題がない代わりに、診療所や祓い仕事の依頼を続けていた模様である。
先の白眉たちとの戦いでは向こうも分が悪いと見て、今頃戦力増強を図っているのではないだろうか。
新たな呪具の継承者たちを引き入れていたりするのかも。
冒頭の高校入学の件は、新しい制服のフラグだった?
依頼者の娘が呪われたという学校を探るため、セーラー服姿を見せる菜花。
久々の潜入捜査で出会ったのは…
以前に白眉と一緒に居た傀儡の針の少女・かがり。
当時も制服だったけど普通に野放しになってるのね。
単独でも危険な雰囲気を持つ彼女を前に菜花はどう立ち回るのか。