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「【推しの子】」37話(赤坂アカ、横槍メンゴ)私たちは新人アイドル

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)37話より、私は新人アイドル有馬かな

「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。

週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。

37話、フェスの現場に到着したB小町のメンバーだが…

 

前回はこちら。

【公式】『【推しの子】』Youtuber編PV【3巻発売記念】

3巻発売を記念してPVも公開。ぴえヨンの圧がすごい。

本番直前、準備はOK?

アイドルフェス当日を迎えたB小町の面々。

前日のぴえヨンの衝撃で一睡もできなかった重曹ちゃんの表情が重い。 

すれ違いでこのところ顔を合わせづらくなっていたアクアの意図が分からないようだ。

そんな考えるまでもない事で悩むほど、過去のトラウマが尾を引いている。

この日のステージに一番プレッシャーを感じているのは間違いなく先輩で、心身ともにピンチを迎えていた。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)37話より、本番を前に緊張するルビー
(「【推しの子】」37話より) 

そんな彼女の緊張を解してくれるのはルビーの役目になるのだろう。

芸能界の先輩として、ぴよぴよな二人を引っ張っていかなきゃと気負う重曹ちゃんに対し、文字通り手の掛かる後輩としての言動なのだけど、逆にそれがいつもの先輩を取り戻す切っ掛けになりそう。 

ツンデレだけど面倒見のいい重曹ちゃんと案外周りをよく見ているルビーが、無意識にでも頼り頼られの関係なっているのいいね。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)37話より、先輩だって緊張してるんでしょ?
(「【推しの子】」37話より) 

重曹ちゃんがプレッシャーを感じているのは、自分が経験してきたような思いをルビーやメムに味わわせたくない優しさからなのだけど、そこまで背負い込むようなことを二人は望んではいないのである。

センターを任されているのは芸歴が長いからでも知名度が高いからでもなく、現在の彼女が信頼できるからなのよね。

何なら先輩、ほんとは実質最年少だし。

活動を始めたばかりの新人アイドルとして、これまで三人で頑張ってきた成果を披露する場で生の反応を得られる貴重な機会。

いいパフォーマンスを出せるに越したことはないけれど、彼女たちのことを推したいと思わせることの方が重要な気がする。

そのためにはまず自分たちが楽しまないとね。 

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)37話より、重曹ちゃんを勇気付けるルビーの言葉
(「【推しの子】」37話より) 

この日のステージを経験することで、また自信を持てるようになれるといいのだけれど。

寝不足の問題はどうにもならないとしても、久し振りに重曹ちゃんの笑顔がみたいぞ。

 

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