「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
86話は、生徒に針を使おうとしていたかがりを止めに入る菜花だが…
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 白眉と一緒にいた少女・かがりと出会った菜花。摩緒を操った「針の呪い」の使い手である彼女の悪行を止めようとするが…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)86話 ―針の跡―」より)
菜花 vs. かがり
潜入した学校内で宝生かがりと出会った菜花。
呪いの針を操る彼女に対して肉弾戦を挑むのだが…
その性質上、一針たりとも受けるわけにはいかないのが厄介なところ。
思いの外えぐい攻撃が来てるけどよく避けたね。
この分だとなかなか近付けないので、かわしつつ弾切れを誘うのが得策かな。
一発でも入れれば菜花の勝ちだろうし。
しかしどんだけ大量に持ち歩いてるのか。
相手に投げるだけではなくて、誘導させる技も持っているらしく隙がない。
けっこう有望な術師なのではと思われる。
これを素手で相手にするのはやはり分が悪いと見えて、菜花も一つ食らってしまうのだが、これがどこまで響いてくるのかが気になるところ。
摩緒の施術でも消えない跡は呪いの力の強さから?
依頼者の娘はきれいに目立たなくなっていたし、針の種類の使い分けかもしれない。
相手は菜花を妖と思っているので、より強力なやつを用意した可能性もある。
摩緒に傀儡の針を使用したように。
となると、人間を相手にしている呪い屋稼業においては秘伝の呪具は必要ない感が強まってくるな。
家宝を失う精神的な痛手はあるのかもしれないけれど、後継者のかがりはこの点を割と前向きに考えているような節もある。
白眉と繋がりがあるということは、幽羅子と面識があっても不思議はないわけで。
邪気を放っていない時の幽羅子は別の人格を持ってそうな感じもあるが、菜花との接触で何か見えてくるかもしれない。
正体とまではいかなくても摩緒に執着する理由の一端とか分かるといいな。