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午前3時の太陽

映画と漫画と音楽と。

「ストックホルムでワルツを」スウェーデン語のジャズシンガー

映画「ストックホルムでワルツを」、モニカ役のエッダ・マグナソン

「ストックホルムでワルツを」は2014年公開の映画。

スウェーデンの国民的歌手、モニカ・セッテルンド*1(Monica Zetterlund)のサクセスストーリー。

ジャズ好きの間ではビル・エヴァンスと共演したことで知られている。

むしろそれしか知らないというか、エヴァンスのアルバムが紹介されていく中の番外編みたいな位置付けだろうか。

謎の多いモニカだけど、スウェーデン語の響きと歌声がビル・エヴァンスのピアノに合う。

一時期よく聴いていた。

あらすじ

スウェーデンの田舎町で電話交換手として働くモニカは、仕事が終わるとクラブで歌い、歌手として成功することを夢見ていた。

モニカの父親は音楽活動には反対だった。

幼い娘になかなか構ってやれないこと、音楽で生きていくことの厳しさを知っていたからでもある。

そんな中、アメリカでの公演のチャンスを得るが、クラブに来ていた憧れのエラ・フィッツジェラルド*2に、「あなたの歌には心がない」と酷評されてしまう。

迷った末に出した答えは、母国語であるスウェーデン語で歌うこと。

徐々に国内で注目されるモニカ。

父娘での確執、プレッシャーからの飲酒、流産。

ぼろぼろになりながらも必死に階段を登っていく。

予告編動画

『ストックホルムでワルツを』映画オリジナル予告編

『ストックホルムでワルツを』映画オリジナル予告編 - YouTube

エッダ・マグナソンの女優デビュー

主演のエッダ・マグナソンはスウェーデンの歌手。

起用された理由は映像から一目瞭然であるが、モニカにそっくりなのだ。

もしかすると彼女がいたからこその映画化企画なのかもと思えるくらい。

本作が映画初出演となるがモニカの波乱万丈の半生を熱演する。

南部生まれである彼女は、役のためにストックホルムへ引っ越し、標準語の響きを身につけたという。

もちろん歌もしっかり聴かせてくれる。

 

これは2015年1月に放送されたテレビでのライブ映像。 

Edda Magnason - Cocoamber (Live - TV - 2015) - YouTube

Woman Travels Alone

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  • エッダ・マグナソン
  • ¥1600
  • エッダ・マグナソンをiTunesで聴く

セッテルンド? ゼタールンド?

かつてモニカが登場した時、英語ではなく母国語で歌うことを選んだ事に敬意を払って、日本でもその発音に近いモニカ・セッテルンドとして紹介された。

なのでモニカ・ゼタールンドの表記に違和感を覚えたのだが、最近はこっちが主流なのだろうか。

 

本作はエヴァンスとの共演がクライマックスではあるが、ほぼ国内での活躍が描かれている。

周囲からはセッテルンドと呼ばれているのに、字幕はゼタールンド。

このへんはなんとかしてもらいたかったかな。

サントラもいいけど、オリジナルもね

エッダが本職の歌手なので、サントラもクオリティの高いものになっていると思う。

それはそれでいいが、モニカ本人のアルバムも聴いて欲しい。

代表作「Waltz for Debby」(1964) 、タイトル曲以外もいい曲が入っている。

スウェーデン語の響きに控えめなエヴァンスのピアノ。絶品だ。

Monica Zetterlund (w/Bill Evans) -- Jag Vet En Dejlig Rosa (I Know Of A Beautiful Rose) (1964) - YouTube

Waltz for Debby

Waltz for Debby

  • ビル・エヴァンス & モニカ・ゼタールンド
  • ¥1600

 

エラ・フィッツジェラルドのおすすめはこちら。

これが一番好きなバージョンに近いかな。

Ella Fitzgerald - Lullaby Of Birdland - YouTube

Lullaby of Birdland

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  • ¥250
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あとがき

今まで一番聴いたピアニストはビル・エヴァンスかも知れない。

その流れでモニカとの共演盤もよく聴いたが、そのアルバム以外の情報が少なかった。

今回の映画をきっかけに他のも聴いてみようかな。

 

原題:Monica Z
監督:ペール・フライ
出演:エッダ・マグナソン
   スベリル・グドナソン
   シェル・ベリィクヴィスト 

 

Waltz for Debby

Waltz for Debby

  • ビル・エヴァンス・トリオ
  • ¥1600

「Waltz for Debby」(1961) はジャズの入門用として紹介されることも多い、ピアノトリオの最高傑作の一つ。

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