午前3時の太陽

おすすめ漫画の紹介と注目の新刊コミックのレビューブログ

映画-Hulu

「ブランカニエベス」白雪姫と呼ばれた闘牛士の数奇な人生

「ブランカニエベス」はパブロ・ベルヘル監督による2012年公開の映画。 グリム童話の「白雪姫」を近代のスペインに置き換え、モノクロ、サイレントで描いた異色の作品である。

映画「ウォールフラワー」壁の花だから見えるものもある

「ウォールフラワー」はスティーブン・チョボスキー監督による2012年公開の映画。 原作は監督自身の著書で、アメリカでヒットした青春小説である。

「愛と哀しみの果て」カレン・ブリクセンのアフリカの日々

「愛と哀しみの果て」はシドニー・ポラック監督による1985年公開の映画。 デンマークを代表する作家、カレン・ブリクセン*1(イサク・ディーネセン)の前半生、「アフリカの日々」をもとにしている。 彼女は「バベットの晩餐会」の原作者でもある。 あらすじ…

「スノーマンとスノードッグ」クリスマスの夜はスノーマンと一緒に

「スノーマンとスノードッグ」は2012年公開のアニメ作品。 イギリスの童話作家、レイモンド・ブリッグズ原作の「スノーマン」を元に、同名のアニメの30年振りの続編である。 スノーマン 1978年に絵本が出版され、その後アニメーションで忠実に再現された「ス…

「ヒューゴの不思議な発明」失われた過去を取り戻す力

「ヒューゴの不思議な発明」は2011年公開の映画。 マーティン・スコセッシ監督の映画への愛があふれる作品だ。 あらすじ 1931年の冬、パリのモンパルナス駅の時計塔の中に一人の少年が暮らしていた。 ヒューゴは時計職人であった父を亡くし、駅の時計の管理…

「メイジーの瞳」血のつながりは家族の必須条件ではない

「メイジーの瞳」は2013年公開(日本では2014年)の映画。 1897年に発表されたヘンリー・ジェイムズ*1の小説「メイジーの知ったこと」を現代のニューヨークに置き換え、家族のありかた、子供への愛情の必要性を問う。 あらすじ ニューヨークに住むメイジーは…

「ミス・ポター」ピーターラビット誕生の物語

「ミス・ポター」はクリス・ヌーナン監督による2006年公開の映画。 絵本「ピーターラビット」シリーズの作者であるビアトリクス・ポターの半生を描いている。 あらすじ 20世紀初頭のロンドン、 ビアトリクス・ポターは出版社を探し歩いていた。 自身が生み出…

「ウォーム・ボディーズ」進撃のゾンビ、恋をする

「ウォーム・ボディーズ」はジョナサン・レヴィン監督による2013年公開の作品。 ポップでロックなゾンビ映画である。 普段ゾンビ映画を観ない、グロい描写が苦手な人にもおすすめ。 多くの映画で、駆逐される存在であったゾンビの側から人間を見ることができ…

「ピアノ・レッスン」ピアノをめぐる死と再生の物語

「ピアノ・レッスン」はジェーン・カンピオン監督による1993年公開の映画。 ニュージーランドに渡った親子の現地の人々との交流、ピアノを巡る死と再生の物語。 海辺に置き去りにされたピアノ。 マイケル・ナイマンのピアノを聴いたのは中学生くらいの頃。 …

映画「パプリカ」夢と現実の間に。必要なのは一振りのスパイス。

「パプリカ」は2006年に公開された今敏監督の4作目の作品。 虚構と現実の交錯は全作通して見られる特徴であるが、この「パプリカ」では夢の世界が境界を破って侵入してくる。 僕は今敏監督作品ではこれが一番好きだ。「千年女優」も捨てがたいけれど。 ただ…

「映画 立川談志」ある落語家のドキュメンタリー

芸の神はこんな処か、もう少し楽しませてくれてもいいのに 2012年、立川談志の一周忌に合わせて作られた企画映画である。ドキュメンタリータッチで、著書で語られた言葉をいくつか採り上げつつ、高座の映像を紹介している。 落語家としての立川談志像に迫る…

「ヒックとドラゴン」唯一の悩みも、一緒だったら自慢になる

少年はドラゴンに「翼」をあたえ、ドラゴンは少年に「勇気」をあたえた 「ヒックとドラゴン」はディーン・デュボア監督によ2010年公開の3Dアニメ映画。 気弱なバイキングの少年と、怪我をして飛べなくなったドラゴンの友情を描く。