午前3時の太陽

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「老女的少女ひなたちゃん」(桑佳あさ)縁側でお茶が似合う幼稚園児

「老女的少女ひなたちゃん」(桑佳あさ) 1巻

「老女的少女ひなたちゃん」は桑佳あさによる漫画作品。

前世の記憶を持ったまま生まれた女の子、月見里日向(やまなしひなた)はちょっと変わった5歳児。

縁側でお茶を愛する、おばあちゃんしょうじょだ。

縁側でお茶をたしなみ、つけものをこよなく愛し、「~だっぺ」が基本の口癖。彼女は何のために生まれ変わったのか!? おばあちゃんの知恵袋が詰まったノスタルジック・めんこいコメディー♪ 

おばあちゃんの記憶を持つ少女

三芳とよは、交通事故で病院に運ばれ88歳の人生を終えたはずだった。

5年後、彼女は幼稚園児として別の人生を生きていた。

以前の記憶を持ったまま、おばあちゃんとしての知識と味覚の、ちょっと変わった女の子。 

「老女的少女ひなたちゃん」(桑佳あさ)1巻より、年の功
(「老女的少女ひなたちゃん」1巻より)

茶飲み友達の文夏(もか)ちゃん。

風邪をひいた彼女に、おばあちゃんの知恵で大根あめを振る舞う。

この子も現代っ子ながら近い雰囲気を持っている。

そして何気に勘がいい。

 

「老女的少女ひなたちゃん」(桑佳あさ)1巻より、砂のお城
(「老女的少女ひなたちゃん」1巻より)

もう一人の友人、千春ちゃん。

負けず嫌いでよく勝負事を持ち込む。

この子はいつも全力だ。

三人は仲良しで、いつも一緒に行動している。

 

お茶はやっぱりどくだみがよかっぺよ… 

日向ぼっことお茶をこよなく愛する幼稚園児は、大根のそぼろあんかけが大好物。

少女なのに中身が老女であるギャップと共に、新しい物に疎いことで子供らしく見える部分も併せ持つ。

兄と一緒だとごく普通の兄妹なのだが、これは兄がすごいのか。

”記憶と経験をもったまま、あの日に戻ってやりなおせたら”

誰しも一度は考えてみたことがあるのではないだろうか。

ひなたちゃんの生まれ変わりにも何か理由があるのかもしれない。

 

「老女的少女ひなたちゃん」(桑佳あさ)1巻より、何のために生まれ変わったの
(「老女的少女ひなたちゃん」1巻より)

ほのぼのした日常の中でミステリアスな存在が、クラスの女の子咲夜ちゃん。

自分も生まれ変わった者であると明かす。

死ぬ前に思い残したことはなかっただろうか。

ひなたは、これまで考えてこなかったその理由に向き合い始める。 

あとがき

友達と一緒の時のおばあちゃんっぽさと、兄と一緒の時の子供っぽさの印象の違いがおもしろい。

どちらも、ひなたちゃんとしてはいつもどおりのリアクションであるのだけれど。

けだるげな田中くんみたいな兄との日常は、巻末のおまけまんが「兄的男子はるとくん」として毎回続いていきそう。

 

 

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