うらら迷路帖は、はりかもによる漫画作品。
連載は「まんがタイムきららミラク」にて。(2017年末、同誌休刊によりまんがタイムきららに移籍した。)
占いの町・迷路町で、うららと呼ばれる占師を目指す少女たちを描く。
迷路町の見習いうららたち
ここは迷路町。占いの町。国中の女の子が憧れる占師―“うらら”になるため、今ひとりの少女が町の門をくぐる。人気作家はりかもが「少女」と「占い」をモチーフに描き出す、“楽しい!優しい!可愛い!”の三拍子揃った瑞々しい4コマ物語が登場です。
迷路町の十番地にある占い茶屋、棗屋(なつめや)に、新しい見習いの少女たちがやってきた。
人里離れた山の中で育った半野生の千矢、占い茶屋巽屋の娘紺、雪見財閥の令嬢小梅、棗屋主人ニナの妹ノノの四人。
国中の女の子の憧れだという「うらら」になるためには、この町の十番から一番まである各所で修行を積み、試験に通らなければならない。
実際に仕事の依頼を受けられるようになるのは七番占から。
彼女たちはここで、新米うららとして学んでいく。
最高位の一番占は数えるほどしかいない狭き門で、その頂点には伝説の一番占と呼ばれる存在がいるようだ。
ちなみに棗屋主人ニナは五番占として初めて教える側に立つ。
子供の頃から優秀である彼女にとっても一番占は遠い道のりである。
授業の一つとしてのニナの茶葉占いの様子。
本作は掲載誌の関係で4コマ漫画の体裁を取ってはいるが、比較的自由なコマの使い方をしている。
枠外が背景になっていたり、コマそのものを省略していたりする。
母の行方を探す少女
1巻の表紙は千矢。
人里離れた五殿山で、母の友人セツに15歳になるまで育てられた。
迷路町へやってきたのは、この町にいるという母を探すため。
だがそれ以外の手掛かりはない。
見つけ出すためには、目指すしかないのだ、一番占を。
この町のうららの掟、資格がない者は各番地の門を越えられない。
もともとうららの存在を知らずにやってきた千矢は、掟を破りそうになった。
この時、十番地警ら隊の佐久隊長との約束で、彼女にとって一番占になることは目標になる。
合法的に町の奥まで行ける方法であり、その頃には自力で探す力も身につけているかもしれない。
迷路町の棗屋に紹介状を持たせて送り出したセツが、千矢の母の意図を汲んでいるのだとすれば、母はこの町でうららをやっていて一番奥にいる可能性が高い。
伝説の一番占がそうだったりするのだろうか。
千矢の人間離れした感覚も、山育ちのせいだけでなく母の血を受け継いでいるのかも。
2017冬アニメで放送予定
監督:鈴木洋平 制作:J.C.STAFF
出演:原田彩楓 / 本渡楓 / 久保ユリカ / 佳村はるか / 茅野愛衣 / 諏訪彩花
2017年1月5日からはアニメ版の放送が決まっている。
木曜深夜の25:58〜と実際には日付が変わってからだが。
PVを見た感じだと期待できそうだ。
これで人気が出て夜森もアニメ化してほしい。