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「魔王城でおやすみ」6巻(熊之股鍵次)スヤリス姫、人間界へ行く。

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻(少年サンデーコミックス)

「魔王城でおやすみ」は熊之股鍵次(くまのまた かぎじ)による漫画作品。

週刊少年サンデーで2016年より連載中。

再び城外へと抜け出したスヤリス姫。

人質らしい行動と言えなくもないが…

魔王様!また姫が魔王城から脱走してます!
かつて、人と魔物が争う時代。囚われの魔王城からうっかり脱出できてしまったスヤリス姫。人質捕獲に焦る魔王軍に向かって、姫は言う… 「じゃあ、みんなで行こうよ。人間界。」まさかの無茶振りに魔王たちは…!? パジャマパーティ…という名の女子会は、リハーサルから波瀾の連続!? 新しい影武者(トモダチ)もできたし、美味しいお夜食も召し上がれ♪ 秋の夜、魔物と姫の絆深まる(?)第六巻!

(「魔王城でおやすみ(6) (少年サンデーコミックス)」より)

前回はこちら。 

人間界へ行きたい

魔物たちが恐れるもの、それは魔王城から姫がいなくなることである。

人間界から連れてこられた囚われの姫も、城内を冒険するうちに大幅なレベルアップを果たし、今やその強さを疑うものはいない。

彼女がその気になれば、外への脱出だって出来てしまう。

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻より、ポセイドンを抜き去るスヤリス姫
(「魔王城でおやすみ」6巻より)

だが、今回はいつもとちょっと様子が違う。

装備や荷物の多さから漂う本気度。

今度こそ本当に脱出しようとしている?


その日、テレビショッピングを眺めていた姫は、そこで紹介されていた快眠グッズが気になって、人間界への買い出しを決意したのだった。

その名も「すやすや☆低周波くん」。

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻より、一緒に行こう人間界
(「魔王城でおやすみ」6巻より)

立場上そんなことを許せるはずもなく、魔王自らのトラップによって取り押さえることには成功したのだが。

あきらめきれない姫から一つの案が出される。

「じゃあ一緒に行こう。人間界。」

 

かくして、ついに魔王軍の主力部隊が人間界へ乗り込むことになったのである。

いつかはこんな日がやってくるだろうとは思ってはいたものの、偵察という名のお買い物ツアーとして実現するとは。

久し振りの人間界はお祭りで賑わっていたが、それだからこそ魔族と人間の軋轢がよく表れる。

いつになく真面目なやり取りも交わされるが、この先の平和のためには避けては通れない話題でもある。

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻より、帰ろっか(魔王城に)
(「魔王城でおやすみ」6巻より)

それでもこの姫なら何とかしてくれるだろうと思いたい。

彼女はもう、人間たちだけの姫ではないのだから。

姫の影武者教育

ハロウィン、人と人ではないものの世界をつなぐ一日。

姫にとっては、お菓子をたくさん貰える日でもある。

そして魔物たちにとっては、いたずらの口実を与えずに済むありがたい日である。 

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻より、ハーピィのコスプレを影武者と誤解する姫
(「魔王城でおやすみ」6巻より)

鳥獣族のハーピィはかねてより憧れていた姫のコスプレを披露するのであるが、そのことが姫の誤解を招くこととなった。

勇者の到着は近いのかもしれない。

ならばそのための準備が必要である。

幼なじみのアなんとか君こと勇者アカツキは、姫に悪夢を見させるほどのトラウマを与えた相手。

万が一ということもなくもない。

「魔王城でおやすみ」(熊之股鍵次)6巻より、姫の影武者教育
(「魔王城でおやすみ」6巻より)

栄えある影武者第一号に選ばれたのは、この巻から登場した新キャラ・サキュバスのさっきゅん。

彼女は姫にモテるための秘訣を教わりに来たのだが、容姿が姫そっくりなため直々に影武者教育(スパルタ)を施されることになったのであった。

過酷な訓練とハーピィの視線に耐え抜くことができるのか。

がんばれさっきゅん。

あとがき

今回、勇者が魔王城にたどり着いた際の対応が推測される内容であった。

相変わらずの容赦ない姿で安心するが、姫自身が重要な役割を担っていることも自覚しているようだった。

そして魔王城を帰る場所として認識していることはうれしくもあるね。

 

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