「ぼくたちは勉強ができない」は筒井大志による漫画作品。
週刊少年ジャンプで2017年より連載中である。
学園の誇る天才少女たちの教育係を任命された秀才、唯我成幸。
これまでの成果を見せる時がやってきた。
教育係として文乃・理珠・うるかの3人に勉強を教える成幸。中間テストで平均点以上を取らせろと言われるが!? そして、勉強合宿では理珠が行方不明に...!!
前回はこちら。
教育係解任のピンチ?
一学期最初の中間テストが近付いていた。
再び学園長に呼び出された唯我は、古橋文乃と緒方理珠に志望分野の教科で平均以上の点数をとらせることを要求される。
少しづつ前に進んでいるとは言え、厳しい条件である。
彼らは二人が志望分野を変えることをよく思っていない。
本来なら天才であるはずが、凡人以下の結果しか出せない教科で勝負しようというのだから無理もない。
中でも元教育係という教師、桐須真冬は当たりがきつそうだ。
結果次第では唯我の教育係解任の話もあると聞いてしまった二人は、テストに向けて張り切ることになる。
これまでもテストの度に教育係が変わってきた。
だが、彼女たちにとって唯我だけはそれまでと違い、二人の意志を尊重してくれた先生であった。
ここで失うわけにはいかないのだ。
理系が得意な理珠には、理論的に文章を解読できる方法で、文系が得意な文乃には、公式の考え方を言葉で理解できるように教えてくれる。
早めに諦めさせて得意分野に向かわせようとしていた過去の教育係たちとは雲泥の差である。
幸い出題範囲も限られているので、何とか平均点以上を目指す。
そんな中、前日に文乃が風邪をひいてしまう。
彼らにとって最大のピンチであった。
今回の見所は、武元うるかの新たな一面と、新キャラの登場だろうか。
文乃の看病のため、台所を借りるうるか。
彼女は家事も得意な様子。
この子には弱点がないのか。
かわいくて運動が得意で料理上手で適度に隙がある。
完璧なヒロインじゃないか。
連載版の方は、うるかの独壇場から混戦模様に突入したっぽいので、まだ先は楽しみである。
新キャラのツンデレ少女
そしてもう一人、理系2位で化学部部長の関城紗和子が新たに登場した。
彼女は理珠には覚えられていなかったが、大いにライバル視している。
だから、理珠が文系に転向しようとしているのが気に入らない。
元凶が唯我にあるのではないかと疑ってみるのだった。
彼女には隠れて行動するという発想はないようだ。
実際のところ、理珠は自覚はないまでも唯我に対して恋心を抱きはじめている節がある。
あながち見当はずれでもないのだが。
この関城は真っ当なツンデレキャラっぽいので期待したい。
あとがき
後半はサービス回として、お色気ありのハーレム系ラブコメ展開となっているのが安易というか少年漫画らしいところである。
まだ2巻だし失速するには早いので頑張って欲しい。